野球ショップに行くと見かける「ショップオリジナル」のグローブ。
実はこれ、プライベートブランド(PB)と呼ばれる特別なアイテムなんです。
そこで本記事では、PBグローブのメリットを整理し、国内主要ショップのブランドを一覧で紹介します。
大手メーカー製とはひと味違う個性と工夫が光る、野球ショップのプライベートブランド(PB)グローブ。
地元でしか買えない希少性や、ユーザー目線で作られた実用性が大きな魅力です!
「PBグローブって何?」「どこのショップで買えるの?」と気になっている方へ。
この記事では、日本各地の野球ショップが展開するプライベートブランドグローブの特徴とメリット、代表的なブランドをまとめて紹介します。
この記事は随時アップデートしていきますので、新しいPBグローブが登場したらコメントで教えてください!
PBグローブとは?
PBグローブの「PB」とは、プライベートブランドの略称です。
よって、PBグローブとは、野球ショップが立ち上げたオリジナルブランドのグローブを指します。
なお、PBとは対照のグローブを自社で製造しているミズノやZETTなどのメーカーはNB(ナショナルブランド)となります。
PBグローブのメリットは?
近年、プライベートブランド(PB)のグローブは急増しており、甲子園やプロ野球でも見かけるようになりましたね。
では、なぜ大手メーカーではなく、PBグローブを使用するのでしょうか?
そんな疑問を解決できる、大手メーカーには無い、PBグローブの魅力をご紹介します。
メリット①:価格が手頃で高品質!
PBグローブは、NBのグローブに比べて安価で購入できる場合が多いです。
理由は、「中間マージンを削減できるため」です。
経済や流通の話しになってしまうので、省略して説明すると、「仲介業者や下請業者を減らすことで原価を抑えることができる」ということ。
あくまで、仕入れるまでの途中で発生していた費用をカットするだけなので、品質には変わりありません。
よって、「安くて品質も良いグローブ」を作ることが出来るんです!
メリット②:多様なグローブを見てきたスタッフがアイデアを出している。
大手野球メーカーのグローブは、多くの野球プレーヤーに使用してもらうため、万能的なグローブに力を入れている一方で、
PBグローブの多くは、他社では買えない独自のコンセプトを打ち出している場合が多いです。
それは、野球ショップの店員として、多様なグローブを見て触れてきたからこそ、辿り着いた1つの答えなんだと私は思います。
グローブのコンセプトが自分のプレースタイルと合う場合は、積極的に購入するのをおすすめします。
メリット③:オーダーグローブも柔軟に対応
PBグローブの多くは、オーダーグローブにも対応しています。
そんなオーダーグローブでは、細かな注文にも柔軟に対応してくれる場合が多いです。(追加料金が発生する可能性があります。)
例えば、「通常のラインナップにはないウェブの作成」や、「薬指リングの取付」など。
グローブのトレンドも変遷するため、最新の流行を取り入れやすいのは魅力ですね!
メリット④:「ここだけ」の限定感・地元愛
PBグローブの多くは、ブランドを立ち上げた野球ショップでのみ販売されています。
一見デメリットにも感じますが、グローブメーカーが全国的には被りにくく、特別感を得ることが出来ます。
また、地元でしか買えないグローブを使用することで、「地元愛」を表現することができますよ。
これらの気持ちは野球に対するモチベーションに繋がるので、とても重要。
PBグローブのブランド一覧
それでは、国内で製造されているPBグローブを確認していきましょう。
- 【東京都・千葉県・埼玉県】ベースマン:Bm
- 【福井県】スポーツコバヤシ:ASTRALK
- 【大阪府】野球堂一球:アイモンスター
- 【兵庫県】野球一筋:播州グラブ
- 【岡山県】タカギスポーツ:ロマネクロウ
以降の項目にて、各PBグローブの特徴と開発したショップの情報をまとめて紹介していきます。
気になるグローブやショップがございましたら、ホームページや公式SNSなどをチェックしてみてくださいね!
【東京都・千葉県・埼玉県】ベースマン:Bm
BMは、東京都・千葉県・埼玉県に店舗を構える「ベースマン」が取り扱っているPBグローブです。
出典:Instagram baseman.pnt
ベースマンは関東圏で知らない人はいないと言っても過言ではない有名野球ショップ。
モデルの種類は少ないが、お手頃な価格設定なのが特徴です。
中でも、端材となってしまった硬式用のレザーで作られた「端材グローブ(軟式用)」は、軟式用の既製品グローブよりも安いという破格の値段設定!
また、オーダーグローブも安く依頼できるので、お小遣いが少ない野球人にもおすすめ。

【福井県】スポーツコバヤシ:ASTRALK
ASTRALKは、福井県にある「スポーツコバヤシ」が取り扱っているPBグローブです。
出典:Instagram astralk_
特注の芯材を使用することで、親指芯と小指芯がとにかく硬いのが特徴。
指芯が硬いことで、硬式の強い打球にも負けないグローブになっている。
また、リガーレバックと名称の付いた独自のバックスタイルが人気で、グローブのフィット感が魅力。

【大阪府】野球堂一球:アイモンスター
アイモンスターは、大阪府にある「野球堂一球」が取り扱っているPBグローブです。
出典:Instagram yakyudo19
グローブマニアには有名なグローブ職人の上武さんが手掛ける逸品。
素材にもこだわり、ジュテルレザーや寺田レザーなどを使用している。
また、野球堂一球が行うポケットを3つ(ウェブ下、土手、薬指下)作る型付けとの組み合わせは、相性バツグンです!
【兵庫県】野球一筋:播州グラブ
播州グラブは、兵庫にある「野球一筋」が取り扱っているPBグローブです。
出典:Instagram yakyu_hitosuji
播州グラブは耐久性が特徴のメーカー。
素材には和牛を使用することによって、丈夫なグローブに仕上がっています。
また、捕球面に刻印をしないことで、捕球面にシワが出来づらい工夫が施されているのも、こだわりポイント。
プロ野球界では、ライオンズの甲斐野央投手が使用しています。

【岡山県】ロマネクロウ - タカギスポーツ
ロマネクロウは、岡山県にある「タカギスポーツ」が取り扱っているPBグローブです。
出典:Instagram takagisports
ロマネクロウは、タカギスポーツの2階にあるグローブ工房で製作されている。(2階は非公開)
手にはめた時にストレスを感じないグローブをコンセプトに、馴染みやすい革で製作されています。
手のひら捕球を重視しており、やや浅めのモデルが多い印象。
プロ野球界では、ホークスの藤井皓哉投手が使用していました。(現在はローリングスに変更)
まとめ
野球ショップオリジナルのPBグローブについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
近年ではグローブメーカーが増えており、よりグローブに理想を求めることができるようになりました。
地元への感謝や想いを表現できますし、周囲との差別化もすることができます。
もちろん、それだけでグローブを選ぶのはおススメしませんが、好みのモデルがあるようでしたら、是非PBグローブを検討してみてくださいね!