2026年(令和8年度)から、ソフトボール競技で使われるゴムソフトボールの意匠が大きく変わります。
サイズや重さは据え置きながらも、「縫い目の高さ」など設計仕様に手が入る予定です。
本記事では、その意匠変更の概要を整理し、選手・指導者必読のテーマとして「グローブへの影響」があるかどうかをプロ目線で考察します。
ソフトボール界の変化に乗り遅れないようにしよう!
サイズ名称の見直しや縫い目高さの変化などが発表され、選手たちの関心が高まっています。
では、この“見た目や仕様の変化”は、普段使っているグローブにどれほど影響をもたらすのでしょうか。
2026年度からゴムソフトボールのデザインが変更!

2025年2月23日に、日本ソフトボール協会が会見を行い、「新意匠ゴムソフトボール」が発表されました。
記者会見では、「新意匠ゴムソフトボール」の開発・導入の狙い、その特徴や従前の公式球との違い等の詳細が説明されました。
新意匠ゴムソフトボールは、2025年秋頃から各メーカーより販売が開始され、2026年度の大会から公式球として使用される予定です。
ただし、すべての大会が一斉に切り替わるわけではなく、移行期間が設定され、大会担当者による判断が必要という案内も出ています。
新意匠の変更点については、次の項目で解説していきます。


新意匠ボールの主な変更点
では、従来のゴムソフトボールと、新意匠のゴムソフトボールでは何が違うのか確認していきましょう。
合わせて、公表された「新意匠ゴムソフトボールの取り扱いについて」も合わせてご確認くださいね。


出典:ナガセケンコー株式会社 新意匠ゴムソフトボールのご案内
縫い目の高さの変更
最大の変更点は、縫い目の高さ(縫い目の糸浮き/縫い目高さ)の変更です。
縫い目の高さが、「従来の 0.5 mm から 0.9 mm に高くなる」と発表されています。
この変更は、革ソフトボールの縫い目の高さである1.8ミリに近づける意図があり、ボールの投げやすさに加え、革ソフトボールへの移行をスムーズになるといったメリットがあります。
なお、縄目の高さを革ボールと同じにする案もあったようですが、製造面などを考慮して0.9ミリとなったそうです。
表記の呼称・表示の見直し
新意匠への変更後は、ボールの呼称が変わります。
現行の「2号球」「3号球」という呼称を改め、11インチ球(旧2号球相当)、12インチ球(旧3号球相当)と表記されます。
なお、1号球は従来のボールを継続となっているのでご注意ください。
プレーには影響しませんが、当分の間は、混同しないように意識する必要がありそうですね。
サイズ・重さは現行球と同じ
新意匠ボールの変更点は、「縫い目の変更」と「呼称の見直し」のみで、
直径・重量の規格については、従来のゴムソフトボールと変わらないようです。
ボールの使用感はそのままに、縫い目に指をひっかけやすくなるのはありがたいですね。
ただ、縫い目高さを上げたことで、少なからず空気抵抗の影響に変化が起きるはずなので、打者の飛距離や投手の変化量にどれだけ違いがあるか感覚を掴んでいく必要がありそうです。
今までのグローブは使える?


新意匠球に移行しても、従来のグローブをそのまま使えるよ!
結論から申し上げると、新意匠ゴムソフトボールの情報を踏まえて、これまで使っていたグローブを引き続き使用しても問題ないと考えられます。
過去に、軟式野球ボールが新意匠(A球からM球)に変更された時には、「新球対応グローブ」が各メーカーから発売されましたが、これは、ボールが硬くなったことに対応するものでした。
今回のゴムソフトボールの変更については、直径・重量などに変更がないことから、基本的には従来球基準で作られたグローブで問題ないと考えられます。
可能性としては、縫い目が高くなったことで捕球時の摩擦や衝撃によるダメージが増幅する場合は、新意匠対応のグローブが発売されるかもしれません。しかし、現時点では可能性が低いと思われます。
まとめ
今回は、2026年度から公式戦で使用が開始される新意匠ゴムソフトボールの変更点と、グローブへの影響について解説してきました。
ここまで解説した内容をまとめると、
今回のゴムソフトボールの新意匠変更におけるグローブへの影響の変化は、ほぼ無いと言っていいでしょう。
引き続き、今の相棒グローブを使って、ソフトボールライフを満喫してください!