野球を始めたばかりのお子さんに「どんなグローブを選べばいいの?」と悩む方も多いはず。
そんな、「小学校低学年におすすめのグローブが知りたい!」という方へ。
この記事では、小学校低学年のお子さんにぴったりのグローブと、失敗しない選び方のポイントを分かりやすく解説します。
購入前の参考にぜひご覧ください。
小学校低学年の子どもにとって、初めてのグローブ選びは野球を楽しむ第一歩です。しかし、サイズや柔らかさなどを間違えると使いにくく、野球が苦手になってしまうことも。
この記事で解説するポイントに注意して、お子さんにぴったりなグローブを見つけてください!
グローブを選ぶポイント
小学校低学年のお子さんが使うグローブを選ぶ時は、以下の3つをポイントが重要!
- サイズ
- 柔らかさ
- 素材
これらのポイントがどのように重要なのか、もう少し深堀して解説していきます。
グローブ選びで重要なポイント①:サイズ
低学年のお子さん用のグローブ選びで最も重要なポイントは、「サイズ」です。
自分の手に対して大きすぎるグローブを使うと、グローブが屈曲するエリアまで指が届かず、開閉がしにくくなります。
また、著しく大きいと、プレー中にグローブが落ちてしまうことも...。
ボールを上手に掴めないストレスで野球を嫌いになってしまうリスクもあるので、ちょうどいいサイズを選んであげましょう。
中に入れた指が、グローブの指股まで届くサイズを選ぶのがおすすめです!
※注意事項として、各メーカーでのサイズ表記は統一されていませんので、表記だけを鵜呑みにせず、実際に手にはめて確かめましょう。

グローブ選びで重要なポイント②:柔らかさ
2つ目のグローブ選びで重要なポイントは、「柔らかさ」です。
小学生のお子さんは、まだまだ握力が強くありません。
2024年度 文部科学省調査によると、1年生男子の平均握力は8.92kg、2年生男子の平均握力は10.47kgだそうです。
成人男性の平均握力がおよそ40~45kgなので、その差は歴然です。
そのため、硬いグローブを使用すると、上手くグローブを閉じることが出来ずにエラーしてしまいます。
最初から柔らかいグローブを「即戦力グローブ(グラブ)」と呼びますので、購入時に確認してみてくださいね。
なお、硬いグローブを購入した場合には、揉み込むことで柔らかくなりますので、大人が手伝いながら型崩れに注意して柔らかくしていきましょう。
グローブ選びで重要なポイント③:素材
3つ目のグローブ選びで重要なポイントは、「素材」です。

「天然皮革(レザー)」で出来たグローブを選びましょう!(ほとんどのグローブが天然皮革。)
なぜなら、天然皮革(レザー)は耐久性が強く、何万回という捕球に耐えることができるからです。
ホームセンターなどに売られている安価なグローブは合成皮革で作られており、耐久性が低いため、すぐに状態が悪くなってしまいます。
長い目で見るなら、迷わず天然皮革のグローブを購入するようにしましょう。
低学年のお子さんにおすすめのグローブ 6選
ここからは、グローブ道がおすすめする小学校低学年向けのグローブを紹介していきます。
この記事で紹介するグローブは以下の6つ!(軟式用4つ+ソフトボール用2つ)
- 【軟式用】ミズノ ウィルドライブブルー コンパクトシリーズ
- 【軟式用】ローリングス HYPER TECH R9シリーズ
- 【軟式用】ザナックス ウィングエアー 「AS1型」「AS2型」
- 【軟式用】久保田スラッガー 「KSN-J7」
- 【ソフトボール用】ミズノ ウィルドライブ ブルー
- 【ソフトボール用】ZETT ソフトステア「BSGB75510S」
以降の項目で、それぞれのグローブを詳しく解説していきます!
ミズノ ウィルドライブブルー コンパクトシリーズ【少年軟式用】
少年軟式用で1つ目のおすすめグローブは、ミズノのウィルドライブブルーです。
野球市場で最大手メーカーのミズノということで、安心感があります。
ウィルドライブブルーというグレードは、天然皮革(牛革)を使用していながら、すぐ使える柔らかさとグラブ開閉のしやすさが売り。
その中でも、「コンパクトシリーズ」では、通常サイズより小さめのコンパクトSとコンパクトMが用意されており、手の小さいお子さんでもぴったりのグローブが見つかるでしょう。

ローリングス HYPER TECH R9シリーズ
少年軟式用で2つ目のおすすめグローブは、ローリングスの「HYPER TECH R9シリーズ」です。
ローリングスはアメリカ発祥の野球メーカーですが、近年では巨人の岡本選手が使用するなど人気が高まっています。
HYPER TECH R9シリーズは、手口を簡単に締められる「プルストラップ」が採用されており、手の小さいお子さんでもフィット感を上げられます。
また、カラーリングも豊富なので、お気に入りのデザインが見つかるはず!

ザナックス ウイングエアー AS1型 AS2型【少年軟式用】
少年軟式用で3つ目のおすすめグローブは、ザナックスのウイングエアーで製造されている「AS1型」と「AS2型」です。
ザナックスは、学校の体育用品も多く生産しているので、日本人には馴染みがあるメーカーではないでしょうか。
AS1型とAS2型の特徴は、ウェブの天巻きにあえて紐を巻かない「ラクトジウェブ」が採用されていることです。
これにより、グローブを閉じるときに生じる抵抗が減り、握力が弱くてもしっかり閉じることができます。
他メーカーにはない独自のウェブなので、要チェックです!


久保田スラッガー KSN-J7【少年軟式用】
少年軟式用で4つ目のおすすめグローブは、久保田スラッガーの「KSN-J7」です。
久保田スラッガーは、名だたる名手が愛用する創業1936年の老舗国産メーカーです。
他のグローブと比較してもかなり小さいグローブで、小学校1年生のお子さんでも扱えるサイズです。
また、久保田スラッガーならではの上質な素上げの革で出来ているのも魅力!
ただし、新品の状態ではとても硬いので、湯もみ型付けを行う前提で購入されるようご注意ください。

ミズノ ウィルドライブ ブルー【ジュニアソフトボール用】
ジュニアソフトボール用で1つ目のおすすめグローブは、ミズノのウィルドライブブルーです。
少年軟式用と同じく、天然皮革(牛革)を使用していながら、すぐ使える柔らかさとグラブ開閉のしやすさが売りのグローブです。
ただし、ジュニアソフトボール用では、コンパクトサイズがありませんので注意が必要です。

ZETT BSGB75510S【ジュニアソフトボール用】
ジュニアソフトボール用で2つ目のおすすめグローブは、ZETTのソフトステアで製造されている「BSGB75510S」です。
ZETTはミズノと並ぶ有名なメーカーで、ライオンズの源田選手やホークスの今宮選手といった名手も使用しています。
「BSGB75510S」の特徴は、グローブの小指に、薬指と小指の2本を入れる小指2本入れ(通称:コユニ)仕様になっていること。
それにより、大きなソフトボールでもしっかりと掴みやすくなっています。

よくある質問に回答!

ここからは、小学校低学年向けのグローブ選びでよくある質問と回答をまとめました!
Q1:グローブの色は何色でもいいの?
2025年8月22日時点での、軟式野球・ソフトボールそれぞれの規定は以下の通り。
- 少年軟式野球(全日本軟式野球連盟規則 グラブの取り扱いについて(2024年2月改訂)より抜粋)
- 投手は、捕球面・背面・ウェブは2色まで可 ただし、白色/灰色/PANTONEの色基準14番より薄い色の使用は禁止。
- 野手(ピッチャー以外)はグローブに色の制限はなし。
- ソフトボール協会(ミズノ 用具規則より抜粋)
- 投手が使用するグラブは、グラブのひもを含め、多色でもよいが、球以外の色でなければならない。
- 他のプレイヤーは、どのような色のグラブを使用してもよい。
なお、地域によって独自ルールが存在する場合もあるため、所属チームの責任者に確認しておくと安心です。
Q2:子供の成長も見越して、大きめのグローブを買ってもいい?
自分の手に対して大きいグローブを選ぶのは、基本的におすすめしません。
グローブ選びで重要なポイント①:サイズでも説明した通り、捕球ミスの原因にもなりかねません。
しかし、「毎年買い換えないといけないのか?」というと、そうではありません。
天然皮革(レザー)は使い込むことで馴染んで伸びますので、2~3年は使用できる場合が多いです。
Q3:ソフトボールで軟式用グローブを使ってもいいの?
異なる種目のグローブを使用することはルール上問題ありません。(JSAマークが入っていないグローブを使用しても良い。)
しかしながら、使用するボールに合わせて設計されたグローブなので、取りやすさに影響を与える場合もあります。
その場合は、型付けで調整することも検討しましょう。
Q4:少年用グローブも湯もみしていいの?
基本的にはおすすめしません。
少年用のグローブは革が薄く柔らかい場合が多いため、湯もみをすると柔らかくなり過ぎるリスクが高いです。
また、合成皮革の場合は耐久性が低いため、破れてしまう可能性もあります。
グローブが硬いと感じる場合は、グローブを濡らさずに揉み込んで柔らかくしましょう。
Q5:グローブ道は小学生時代に何のグローブを使っていたの?
小学生時代は、以下のグローブを使用していました。
- 小学校3年生 ZETT オールラウンド用(カラー:ブラック)
- 小学校4~5年生 ミズノ ワールドウィン 二岡モデル(カラー:オレンジ)
- 小学校6年生 ミズノ ビューリーグ 井端モデル(カラー:ホワイト、オレンジ、イエローの3色)
最高学年になって、少し目立つグローブを買ってもらったのを覚えています。
まとめ
小学校低学年のお子さんに「おすすめしたいグローブ」と「選び方」を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
何事も最少が肝心だったりします。
上手く捕れなくて野球が嫌いにならないためにも、上手な捕り方を身に着けて上達するためにも、
お子さんに合ったグローブを選んであげてくださいね!