西武ライオンズ・源田壮亮選手といえば、華麗な守備と安定感で球界屈指のショートストップとして知られています。
そんな源田選手が使用しているグローブを模した「源田モデル」のグローブが人気を博していますね。
数々の進化を重ね、現在までに 166型/176型/206型/226型/236型 の5タイプが登場しています。
本記事では、歴代モデルの特徴や違い、実際の使用感を徹底解説。
自分の守備スタイルにぴったり合う「理想の源田型」を見つけることで、捕球の安定感が増し、ミスが減り、守備が一段と楽しくなるはずです。
あなたの“守備力アップ”のヒントが、ここにあります。
ZETT「源田モデル」歴代グローブを徹底比較。
166型〜236型までの特徴・口コミ・違いを詳しく解説。守備型プレーヤー必見の源田型選びガイド。
源田壮亮とは?|全野球人が「たまらん」と言いたくなる名手のプロフィール
西武ライオンズ不動のショート・源田壮亮選手。
華麗な守備と安定したフィールディングで“日本一の守備職人”と称される内野手です。
【基本プロフィール】
【経歴と主な実績】
大分商業高校から愛知工業大学、社会人野球のトヨタ自動車を経て、2016年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。
1年目から開幕スタメンに抜擢され、以降チームの正遊撃手として不動の地位を確立しました。
プロ入り後は圧倒的な安定感を誇る守備で注目を集め、数多くのタイトルを獲得。
- 新人王:2017年
- ゴールデングラブ賞:7回受賞(2017〜2024)
- ベストナイン:4回受賞(2018〜2021)
- WBC2023日本代表として世界一に貢献
守備範囲の広さと正確なスローイングが持ち味で、“ショートの名手”として長年チームを支える存在。
その安定感と柔軟なグラブさばきは、まさに“職人”の域に達しています。
ZETT 源田モデルの系譜とは?
ZETTが源田選手モデルを展開し始めたのは、守備力が注目を集め始めたプロ2年目の2018年から。
以降、選手本人のプレースタイルの変化やユーザーのニーズに合わせ、細かな改良が重ねられてきました。
以下、ZETT「源田モデル」の各型番について、見つかった仕様・特徴を表で整理します。
| 型番 (カタログ初登場) | サイズ | 小指2本入れ対応 | 主な仕様・特徴 |
|---|---|---|---|
| ① 166型 (2018年) | サイズ4 | × 非対応 | ・ラベルが親指側 ・手口逆巻き ・広くて浅い捕球面 |
| ② 176型 (2019年) | サイズ4 | × 非対応 | ・バンド部にハミダシが追加 ・その他は166型と同じ |
| ③ 206型 (2021年) | サイズ4 | × 非対応 | ・バンド中心にラベル位置変更 ・その他は166型と同じ。 |
| ④ 226型 (2022年) | サイズ4 | ○ 対応 | ・小指2本入れに対応化。 ・土手部がやや狭まる ・背面紐通し仕様 ・広くてやや深めの捕球面 |
| ⑤ 236型 (2023年) | サイズ4 | ○ 対応 | ・226型を改良 ・更に土手部が狭まる ・ヒンジの角度を縦方向に設計 |
これまで(2025年10月時点)に、5種類の「源田モデル」が展開されてきました。
では、以降の項目から、各モデルの特徴を見ていきましょう!
①166型|源田モデルの原点である初代
源田モデルの原点と言える、「166型」から解説していきます。

「内野手用グローブと言えばZETT」と印象付けるきっかけとなった、初代・源田モデル。
プロ1年目に新人王を獲得した翌年に発売されたモデルだけあって、人気爆発・売り切れ続出でした。
特徴は、横に広く浅い捕球面になっており、グローブを装着するとヒンジがかなり遠く感じるモデルです。
どちらかと言えば、ウェブ下のポケットでしっかりと掴むのではなく、薬指の付け根付近を使った「当て捕り」がしやすい仕様となっています。
ボールをカバーできる範囲が広いというメリットの反面、(特に軟式野球の場合)グローブ内でボールが遊びやすいため、初心者にはやや扱いにくいモデルと言えるでしょう。
また、ベルトを細くし背面の窓を広げたことで屈曲の自由度は高いですが、フィット感はかなり緩い。
なおかつ、使い込むとベルト部の革が伸びてしまい、フィット感が低下するという弱点もある。
176型|操作性とフィット感を両立した二代目
源田モデルの操作性はそのままに、フィット感という弱点を改良して登場したのが「176型」です。

初代源田モデルの発表から1年後の2019年に登場したのが、二代目・源田モデルの「176型」。
初代・源田モデルの「166型」の弱点であった、使い込んだ時のベルトのゆるみ(フィット感の緩さ)を改善するため、ベルト部にハミダシが追加された。
これにより、グローブを使い込んでもベルト部の硬さを維持しやすくなり、フィット感の低下を抑えることが可能になりました。
ベルト部の改良以外は、166型と全く同じ。
もし、166型と176型で迷ったならば、使用頻度も検討材料に加えてください。(毎日使用する学生は176型がおすすめ)
206型|オーソドックスに扱いやすくなった三代目
ややクセがあり初心者では扱いづらかった「166型」「176型」から、良い意味でクセが無くなったのが「206型」です。

二代目の「176型」が登場してから2年後の2021年に登場したのが三代目・源田モデルの「206型」です。
2度目のマイナーチェンジでは、ラベルの位置がベルトの中央に変更となりました。
この変更により、引き続き弱点であるベルトのフィット感低下防止に加え、親指の可動性を向上させることに成功しました。
親指を効かせやすくなったことで、ポケットを深くしやすくなったのもポイント。
良い意味でクセが無くなり、誰でも扱いやすいモデルへとなりました。
※残念ながら、現在は廃盤となりました。
226型|小指2本入れへと進化を遂げた四代目
ついに、2022年に源田モデルも小指二本入れに初めて対応して登場したのが「226型」です!

これまでの源田モデル(166型・176型・206型)は、土手も捕球面も広いため、小指2本入れでの使用には向かないとされていました。
そんな中で、源田選手本人の小指2本入れ化と、時代のニーズに合わせて、源田モデルも四代目にして小指2本入れに対応しました。
小指2本入れに対応するために、傾きを抑える構造に再設計されています。(小指二本入れ時のグローブの傾きについて知りたい方は、「コユニに挑戦したい人必見!|コユニ(小指2本入れ)のメリットとおすすめのグローブ4選」をチェック。
また、指が入っていない人差し指と中指部分の連動性と強度を高めるために、指股を無くして背面紐通しが追加されました。
しかしながら、不評だったポイントが土手の広さ。
小指2本入れ仕様のグローブは土手が狭めに設計されますが、「226型」は過去モデルよりは狭くなったものの、小指2本入れ仕様にしては広かったんです。
ここからは私の推測ですが、「小指2本入れで使いながらも薬指側で当て捕りをしたい」というニーズを狙っていたのではないかと思います。(小指2本入れでウェブ下にポケットがある今宮モデルと対比するため?)
ただし、当て捕りするのであれば小指2本入れのメリットは少ないですし、アマチュアで真似できる選手が少ないために、賛否両論あるモデルでした。
※残念ながら、現在は廃盤となりました。
236型|コユニ源田モデルの完成系・最新の五代目
小指2本入れ対応になり、さらなる改良を加えて発表されたのが現行モデルの「236型」です。

初の小指二本入れ対応源田モデルの登場から翌年の2023年に、「236型」が登場しました。
前作の「226型」で不評だったポイントを重点的に改良され、小指2本入れで扱いやすい設計に進化しました。
改良されたポイントは「土手の広さ」と「ヒンジの角度」。
土手が狭くなることで、薬指と小指が奥まで入り操作性が向上しました。
さらに、ヒンジの角度が縦方向に設計されたことで、小指がしっかりと立ち、親指と小指で挟み込みやすくなりました。
源田モデルのサイズ感でのコユニ仕様は、これが完成形ではないでしょうか。
まとめ|源田モデルは“守備の完成形”を追求した進化の系譜
ZETTの源田モデルは、守備の美学を体現したシリーズ。
初期の166型から最新の236型まで、一貫して「操作性」「フィット感」「安定感」を磨き続けています。
どの型も「守備を極めたいプレーヤー」にとって信頼できる選択肢。
源田選手のような柔軟でスムーズなフィールディングを目指すなら、
自分の守備スタイルに合った源田型を選び、しっかりと型付けして使い込みましょう。
