皆さんが使用しているグローブには指あてが着いていますか?指あては、野球グローブを構成するパーツのひとつです。
そこで当記事では、野球グローブの指あての効果やおすすめしたい選手について詳しく解説します。この記事を見れば、あなたに指あてが必要か否かを見極められます!
指あては指への衝撃緩和のイメージが強いですが、他にもメリットとデメリットがあります。指あての特徴を理解して、自分のグローブに採用するべきか判断しましょう。
指あては、指への衝撃緩和や疲労軽減、ポケットの形成に効果がある反面、当て捕りがしづらくなるといった操作性に影響が出ます。
指あてを採用する場合は、自分のプレースタイルと相性が良いか見極めることが重要です。
野球グローブの「指あて」とは
野球グローブの指あて(指パッドとも呼ばれる)は、グローブの指部分に取り付けられた、選手の指を保護しパフォーマンスを向上させるための構造やアクセサリーを指します。

捕球時に人差し指が受ける衝撃を緩和する役割があり、捕球回数が多いキャッチャーミットとファーストミットで多く採用されています。
また、一部の内野手用グローブおよび、外野手用グローブでも採用されています。
指あてのメリット

野球グローブに指あてをつけることで、いくつかのメリットがあります。
以下にメリットをまとめましたので、一緒に確認していきましょう。
- 指への衝撃緩和
- 捕球時の強い衝撃から指を守り、怪我のリスクを低減します。
- 安定した捕球が可能
- 指がしっかりサポートされることで、グローブがより手にフィットしやすくなり、安定感が増します。
- 疲労の軽減
- 長時間の使用でも指の負担を軽減し、疲れにくくなります。
- 特に連続してボールを受けるキャッチャーやファーストに効果的です。
- ポケットを深くしやすい
- 指あてが着いている指が硬くなるため、人差し指が押し込まれず深いポケットになります。
指あては、衝撃吸収が一番の役割です。
強い打球を捕球する際には人差し指への衝撃が大きいため、指あてをすることで、怪我のリスクを和らげることができます。
指あてのデメリット

野球グローブに指あてをつけることはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
こちらも、以下にまとめましたので、確認していきましょう。
- コストがかかる
- 指あてが装備されたグローブは少し価格が上がります。
- グローブをオーダーする場合も、指あてが追加料金になっているメーカーもあります。
- 人差し指部の厚みが増す
- 指あての厚みが増えることで、グローブの感触が変わることがあります。
- 特に薄手のグローブを好む選手には、違和感を感じる場合があります。
- 柔軟性の低下
- 指あて部分は革の厚みが増すため、硬さが残ります。
- 人差し指部分を押し出せないため、グローブを平らに使うような当て捕りはできません。
指あて1枚分の厚みが加わるため、グローブの柔軟性・操作性に影響を与えます。
かっこいいからという理由だけでつけるのはやめましょう。
指あて付きグローブを使用している選手

では、指あてを採用したグローブを使用している選手の一部を紹介します。
キャッチャーミットでは多く採用されているため、以下の一覧から捕手は除外しています。
自分が参考にしている選手や、プレースタイルが似ている選手がいましたら、あなたも指あてとの相性が良いかもしれません。
プロ野球(NPB)で指あてを使用している選手
- 阪神タイガース 中野拓夢選手(久保田スラッガー 24MS)
- 西武ライオンズ 源田壮亮選手(ZETT 176型)2020年シーズンまで使用
日本プロ野球界での指あては、捕手には多く採用されているものの、野手で指あてを採用している選手は、かなり少ないようです。
日本のプロ野球選手では、繊細な感覚を好む選手が多いため、採用率が低いのではないかと考えられます。
メジャーリーグ(MLB)で指あてを使用している選手
- パドレス ザンダー・ボガーツ選手(ローリングス PRONP4-2XB)
- パドレス フェルナンド・タティスJr.選手(ミズノ 型番不明)
- フィリーズ トレイ・ターナー選手(ローリングス RSGRPRONP4-1TT)
- メッツ フランシスコ・リンドーア選手(ローリングス PRORFL12N)
- エンゼルス マイク・トラウト選手(ローリングス PROAMT27B)
- ブルージェイズ ブラディミール・ゲレーロJr選手.(ウィルソン Wilson A2000 12.5インチ)
日本とは違い、メジャーリーグでは多くの野手が指あてを採用しています。
メジャーリーグは日本プロ野球に比べ、打球速度が早いです。
そのため、人差し指の衝撃緩和と深いポケットでしっかり掴むということが、指あてと相性が良いため、多く採用されていると考えられます。
指あてはどんな選手におすすめ?

自分のポジションやプレースタイルが、指あてがもたらす効果(メリット)と相性が良いか判断することが重要です。
例えば、サードや外野手のように確実な捕球が優先となるポジションであれば恩恵を受けられます。
しかし、ボールの握り変えを早くする「当て捕り」を多用する選手には、デメリットの方が大きいと言えるでしょう。
それらの条件を踏まえて、指あてをおすすめしたい選手は以下のような選手です。
- キャッチャーの選手
- 人差し指を中心に、ボックス型に型を付けしたい選手
- 握力に自信があり、深いポケットでしっかり掴みたい選手
- MLBスタイルが好みの選手(見た目で採用するのは、あまりおすすめできませんが...)
まとめ
野球グローブの指あての特徴が理解できましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
指あては、選手のパフォーマンスと安全性を向上させる重要なアイテムです。
自身のポジションやプレースタイルに合ったものを選ぶことで、快適で効率的なプレーが可能になります。
まだまだ日本プロ野球界での採用率は低いですが、メジャーリーグでは主流のパーツです。
もし、捕球時の人差し指への衝撃に悩まれている方は、指あてを採用を検討してみてはいかがですか?