グローブのお手入れ(メンテナンス)は、長く使うためには必須の作業です。
お手入れを怠ると、グローブの能力を発揮できなかったり、劣化を早めてしまいます。
そこで当記事では、野球グローブのお手入れ(メンテナンス)方法を、手順に沿ってわかりやすく解説していきます。
お手入れに自信がない人も、この記事を読みながら一緒にお手入れすれば、グローブがピカピカに復活します!
ぜひ、野球グローブのお手入れに挑戦しましょう!
野球グローブのお手入れをしっかりと行うことで、グローブが良い状態を保つことができます。
ただし、お手入れのやり過ぎは、革の窒息やグローブが重くなるといったリスクになるため、正しい知識でメンテナンスを行いましょう。
濡れてしまったときの手入れ方法はこちらの記事を読んでね!
グローブのお手入れに必要なもの

グローブのお手入れに必要な物は以下の通りです。
準備するもの
- 汚れ落としクリーナー
- 保湿オイル
- 保革オイル
- ブラシ(豚毛・馬毛)
- 布(タオルや雑巾など)
- 歯ブラシ(使っても使わなくてもよい)
※1~3はオールインワン(マルチ)タイプのオイルで代用可能
クリーナー・オイルを個々に揃えると、労力とコストがかかります。
お手入れへのこだわりがある方は、個々に揃えることをおすすめしますが、これからお手入れを始める方は、オールインワンタイプで問題ありません。
自分のメンテナンス技術に合ったお手入れ用品を集めましょう。
グローブのお手入れ手順

野球グローブのお手入れは、以下の手順で進めていきます。
大体の流れはこのようになります。
では、それぞれの作業について、詳しく解説していきます!
手順1 ブラッシングで砂汚れを落とす
まずはグローブをブラッシングしていきます。
使用するブラシは、隙間の砂も駆け出しやすい豚毛(硬めの毛)がおすすめです。
ここでは、グローブについた砂汚れを払い落としていきます。
捕球面・背面・ウェブなど、全体的にブラシをかけていきます。
砂汚れを放置したままグローブの使用を続けると、砂汚れが革の繊維に入り込んで劣化を進めますので、
グローブの使用後は必ずブラッシングする習慣をつけましょう。
手順2 クリーナーを使って頑固な汚れを落とす
次に汚れ落としクリーナーを使って、グローブにこびりついた頑固な汚れを落としていきます。
タオルや歯ブラシに汚れ落としクリーナーを適量とって、汚れを浮かせるように擦っていきます。(歯ブラシでやる場合は、歯ブラシで擦ってタオルで拭き取るを繰り返す)
手順3以降のオイル塗布の際に汚れが残っていると、汚れの上にオイルが重なってグローブが重たくなってしまうため、しっかりと汚れを落ときりましょう。
汚れを落としきったら、一旦グローブを通気性の良い日陰で乾燥させます。
手順3 保湿オイルで栄養を与える
この時点では、グローブがスッピン状態になっていますので、革の内部に栄養を与えていきます。
保湿系のオイルは、グローブの内部に浸透し、内側から水分や栄養(タンパク質やビタミンなど)を与えていきます。
革の栄養と潤いを与えることで、ひび割れたり、硬くなったり、変形したりするのを防ぎます。
適正な量をしっかりと染み込ませていきましょう。
また、スプレー(液体)タイプの保湿オイルは、革に浸透しやすく余分な水分が蒸発しやすいのでおすすめです。
全体に塗り終わったら、一旦グローブを通気性の良い日陰で乾燥させます。
手順4 保革オイルで表面をコーティングする
保湿オイルを塗ったグローブが乾燥したら、次は保革オイルを塗っていきます。
保革系のオイルは、革の表面をコーティングする効果があります。
商品によって効果・役割が異なりますが、大きく分けて「保護・艶出し」、「色の補填」、「グリップ力向上」があります。
お手持ちのグローブの状態に合わせて、必要な保革オイルを塗りましょう。
※塗りすぎはグローブが重たくなったりベタつきの原因になりますので、余分なオイルは拭き取りましょう。
手順5 ブラッシングで艶を出す
最後に、グローブ全体をブラッシングして、オイルを革に馴染ませていきます。
使用するブラシは、全体を均等な力で磨きやすい馬毛(柔らかめの毛)がおすすめです。
ここでのブラッシングは、「オイルを馴染ませる役割」と、「表面に艶を出す役割」があります。
ブラシを擦ることで、摩擦熱と圧力がかかり、革にオイルが馴染んでいきます。
また、馴染むことで表面のオイルが整う(凹凸がなくなる)ことで、艶が出ます。
お手入れ完了!
グローブがお手入れ前とは見違えるほど綺麗になったのではないでしょうか?
少しでも長くグローブをいい状態に保つためにも、定期的なお手入れを忘れずにしましょう!
手順2-4をオールインワン(マルチ)タイプのオイルで代用することも可能
手順の2から4で説明した、オイル等を使った作業については、オールインワン(マルチ)タイプのオイルで代用することも可能です!
オールインワン(マルチ)タイプのオイルは、「汚れ落とし」、「保湿」、保革」、「艶出し用」「グリップ用」などの効果が、1つのオイルで得られます。
コスパも良く、メンテナンスが簡単になるので、特に初心者の型にはおすすめです。
【疑問】グローブをお手入れする頻度は?

お手入れの頻度については、ブラッシングは使用後に必ずおこないます。
そして、しっかりとお手入れするのは週に1回を目途におこないましょう。
ブラッシング(使用後に必ず)
ブラッシングは、グローブを使用後に必ずおこないます。
グローブを使用した後は、必ず砂汚れが付着しています。
砂汚れを放置したままグローブの使用を続けると、砂汚れが革の繊維にどんどん入り込んでいきます。
砂汚れが革の繊維に入り込むと、革が呼吸できなくなり、劣化を促進させてしまいます。
ブラッシングは5分もあれば出来ますので、使用後に必ずおこなうよう習慣づけましょう。
しっかりお手入れ(週に1回程度)
オイルを使ったしっかりお手入れは、週に1回を目安にしてください。
草野球で週末にしかグローブを使用しない方は、2週間に1回がおすすめです。
実はオイルを頻繁に塗ることにはリスクがあります。
それは、オイルの塗り重ね過ぎることによる、革の窒息や、グローブが重くなる可能性があるのです。
全くお手入れをしないのもダメですが、お手入れをし過ぎるのも良くないので注意しましょう。
保管方法にも注意

せっかく綺麗にお手入れしたグローブでも、保管方法が間違えていたら、型崩れや、劣化に繋がります。
保管場所については、以下のことに気をつけて保管しましょう。
- 直射日光を避ける:紫外線によって革の傷みと色落ちの原因になるため、直射日光を避けましょう。
- 風通しの良い場所:カビの原因となる余計な水分を取るために、風通しの良いところで保管しましょう。
- 温度に注意:革は暑すぎると柔らかくなり、寒すぎると硬くなるため、極端な気温になる場所は避けましょう。
また、グローブの型を崩さないために、保型ベルトやグローブスタンドなどの保管用品を使うのがおすすめです。
お手入れが不安ならショップに依頼しよう!

自分でグローブをお手入れするのが不安な人や、上手く綺麗にならないという人は、ショップにお手入れを依頼してみるのがおすすめです。
意外にも、グローブのお手入れ(メンテナンス)を代行してくれるショップはたくさんあります。
野球グローブに深い知識を持ったスタッフが対応してくれますので、安心して任せられます。
お近くの野球ショップや、郵送に対応している遠方の野球ショップに確認してみましょう!
まとめ
野球グローブのお手入れ方法はいかがだったでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
グローブを大切にすることは長持ちさせるだけでなく、上達にもつながります。
稀にグローブを全くお手入れしないプロ野球選手もいます(カープの菊池選手など)が、
それが可能なのは同じモデルのグローブを複数個所持できているからで、私たちアマチュア野球人には難しいことです。
1つのグローブを長く良い状態を保つためにも、日頃からお手入れをしてあげましょう!