プロ野球選手には、グローブに独自のこだわりを持つ選手が多くいます。
当記事では、プロ野球選手が実践しているグローブのこだわりテクニックを紹介します。この記事を見れば、あなたのグローブに対する考え方が180度変わるかもしれません!
プロ野球選手は、より良いプレーを目指すため、道具の些細な部分にも気を配っています。
そんな選手のこだわりを参考にして、自分のプレースタイルに合うテクニックを取り入れましょう。
野球グローブに独自のこだわりテクニックを施している4選手(坂本勇人選手、菊池涼介選手、イチロー選手、周東選手)を紹介します。
それぞれにメリットとデメリットが存在するので、真似をする際は良く判断することが重要です。
グローブのこだわりテクニック① 坂本勇人選手 【グローブを冷凍庫で冷やす】

概要・効果
まずは、読売ジャイアンツの坂本勇人選手(以下、坂本選手)が実践しているグローブのこだわりテクニックについてご紹介します。
坂本選手のマル秘テクニックは、「(イニング間に)グローブを冷凍庫で冷やす」です。
これは有名なテクニックで、野球人なら一度は聞いたことのあるテクニックではないでしょうか。
坂本選手がグローブを冷やす理由は、グローブの硬さを復活させるためだそうです。
坂本選手は、元ヤクルトの宮本慎也選手との対談で、「夏場になると柔らかく感じる。それを直したいと思って始めた」と回答しています。
夏場の高温によって、グリス(捕球面の接着剤)や、グローブの素材であるレザー(牛革)は、少しずつ柔らかくなります。
そのため、グローブを冷やすことによって、暑い時期でもグローブの硬さを保っているんですね。
注意点
とはいえ、夏場の気温で若干柔らかくなる程度ですので、その変化に気づけない選手の方が多いと私は思います。
また、プロ野球の球場でない限りベンチに冷凍庫(冷蔵庫)が常設していることも少ないので、
アマチュア野球人にとっては、縁が遠いテクニックかもしれません。
もし、冷やすことによるグローブの変化を試したい方は、クーラーボックスで代用してみるのが良いでしょう。
グローブのこだわりテクニック② 菊池涼介選手【グローブのメンテナンスを一切しない】

概要・効果
2つ目は、広島東洋カープの菊池涼介選手(以下、菊池選手)が実践しているグローブのこだわりテクニックについてご紹介します。
菊池選手のマル秘テクニックは、「グローブのメンテナンスを一切しない」です。
グローブ好きの野球人からすると、「メンテナンスしないなんてありえない!」とまで言いたくなるテクニックですが、ちゃんと理由があります。
それは、前日のグローブの感覚を残すためだそうです。
菊池選手は、アドバイザリー契約を結んでいるミズノのインタビューで、「雨に濡れて重たい感覚だったのが、乾かして次の日グローブが軽いのが嫌。手が(前日のグローブの)感覚を覚えている」と回答しています。
このようなグローブに対する繊細な感覚こそが、シーズン失策数0を記録する要因なのでしょう。
注意点
しかしながら、グローブを雨に濡れたままにしておくことは、状態を悪くしていることには違いないです。
シーズン中にグローブを何度も変えることのできるプロ野球選手だからこそのテクニックであり、
1つのグローブをできるだけ長く使いたいアマチュア野球人にとっては、あまりおすすめはできません。
グローブのこだわりテクニック③ イチロー選手【グローブの紐は結ばない】

概要・効果
3つ目は、オリックス・ブルウェーブや、シアトル・マリナーズで活躍されたイチロー選手が実践しているグローブのこだわりテクニックについてご紹介します。
イチロー選手のマル秘テクニックは、「グローブの(指かけ)紐は結ばない」です。
こちらも有名なテクニックで、野球人なら一度は聞いたことのあるテクニックではないでしょうか。
イチロー選手がグローブの指かけ紐を結ばない理由は、グローブを手の延長のように扱うためだそうです。
イチロー選手は、過去にTV番組の取材で、「グローブの先にまで神経がある感覚がほしい。そのためには結ばない方が良い箇所がある。」と回答されており、それが指かけ紐だったのです。
緩いフライ(打球に勢いがないポップフライ)を走りながらグローブの先で捕球する時など、グローブにボールが入ったか感覚的にわからない時がありますよね。
イチロー選手は、打球にグローブが負けて、若干グローブが遊ぶ(動く)ことによって、ボールが触れたことを感じていたのでしょう。
そんな1つ1つのプレーを大事にするイチロー選手の職人気質な面が垣間見えるテクニックですね。
注意点
グローブの指かけ紐は、指のフィット感を高めたり、グローブ全体に力を伝えやすくする役割があります。
指かけ紐を緩くすることは、かえってグローブの操作性を落とす可能性があることを認識しておきましょう。
ここからは推測ですが、イチロー選手の使用していたグローブは、イチロー選手の手に合わせた特注品だったのではないでしょうか。
そのため、指かけ紐が多少緩くても、グローブのフィット感はある程度保たれていたため、実現できたテクニックではないかと考えています。
もし、イチロー選手のテクニックを参考にしたい方は、グローブの操作性が損なわれない範囲で試してみましょう。
グローブのこだわりテクニック④ 周東佑京選手【グローブの親指に松ヤニを塗る】

概要・効果
4つ目は、ソフトバンクホークスの周東佑京選手(以下、周東選手)が実践しているグローブのこだわりテクニックについてご紹介します。
周東選手のマル秘テクニックは、「グローブの親指(付け根)に松ヤニを塗る」です。
これは、近年ブームになりつつあるテクニックの1つです。
周東選手がグローブの親指に松ヤニを塗る理由は、守備の送球時に指先の滑り止めとして使用するためです。
古くからは、ロジンバックをポケットに入れておき、合間に指先に着けることで滑り止めの役割を果たしていましたが、
バッティング手袋などポケットに入れる道具が増えたことや、走った時の違和感から一部嫌う選手もいました。
そこで、グローブの親指付け根部分に松ヤニを塗っておけば、追加で道具を持ち歩く必要が無くなります。
外野手はバックホームなど、素早く正確に遠投する技術が必要です。
滑り止めがあることで際どいタイミングをアウトにする確率を上げているんですね。
注意点
絶対に注意してほしいのが、ピッチャーは松ヤニの使用はプロアマ問わず禁止です。
グローブに松ヤニを塗るのは野手だけにしましょう。
また、松ヤニは土や埃が付着してしまうと、ほぼ取れません。
特に、ゴロの打球処理が多く飛び込む場面もある内野手は、親指部分だけ黒くなってしまいますので、理解したうえで実践するか判断しましょう。
まとめ
あなたに合う野球グローブのテクニックはありましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
プロ野球界の中でも守備に定評のある選手は、野球グローブへのこだわりが強いです。
それらのこだわりは、常人離れした手の感覚と、第一線で活躍してきた経験から生まれています。
我々アマチュア野球人が真似しても理解できない可能性もあることは理解しておきましょう。
なお、プロ野球選手が実践しているグローブのこだわりテクニックはまだまだあります。
よければ、あなたの実践しているグローブのこだわりテクニックをコメントで教えてください!