グローブを探している時にサイズが知りたいけど、”サイズ8”という記載に、「それってどれくらいの大きさだよ!」って思ったことありますよね。
実はメーカーによってグローブのサイズ表記が違うため、”サイズ8”でもミズノなのかZETTなのかによって大きさが変わります。
ちなみにミズノの場合は内野手用の小型、ZETTの場合は外野手用と、全く違うサイズです。
当記事では、ややこしいグローブのサイズ表記を一目でわかるようにまとめました。この記事を見れば、自分が気になっているグローブがどれくらいの大きさかわかります!
また記事の後半には、各メーカーの比較表(参考程度)を載せていますので、これを参考にグローブ探しを進めていきましょう!
日本国内のメーカーは数字でサイズ表記をしていますが、メーカーによって使用する数字が違うことに注意。
海外メーカーは人差し指から土手部分までの長さ(インチ)で表記しているので、比較が簡単!
いつでも見返せるようにブックマークしておいてね!
グローブのサイズの前提について
グローブのサイズは、人差し指の先から土手までの長さで区分している!
まずは、グローブのサイズはどこの長さを表記しているのか説明します。
グローブのサイズの測り方は全メーカー共通で、受球面の人差し指先端から土手部の端までを革に沿わせて計測した距離になります。


一般用であれば、おおよそ27.5cmから33.0cmの間になる場合が多いです。
同一メーカーの同じサイズでも、モデルによって大きさや深さは違う
同じメーカー内の同じサイズでも、モデルによって大きさや深さが異なります!(例:ZETTの源田モデルと今宮モデルなど)
なぜなら、サイズ区分は、人差し指から土手までの長さだけで区分されているからです。
グローブによって、中指から小指が長く設計されていたり、背面の丸みによって全体の大きさとポケットの大きさが変化します。
そのため、メーカーが発表しているサイズ区分は大体のサイズ感として認識することが重要です。
購入を検討する際には、気になるグローブの前後のサイズもチェックしてみると良いでしょう。
グローブのサイズは野球規則によって制限されている
グローブのサイズ(大きさ)ですが、野球規則によって以下のような制限があります。
大きさは、縦が4本の指の各先端から、ボールが入る個所を通ってグラブの下端まで13インチ(33.0cm)以下、手のひらの幅は、人さし指の下端の内側の縫い目から、各指の下端を通って小指外側の縁まで7¾インチ(19.7cm)以下である。
この規定があるため、最大でも33cm(主に外野手用グローブ)以内のサイズで作られています。
日本国内メーカーのグローブサイズ表記について

まずは国内メーカーのサイズ表記を確認していきましょう。
ミズノ (MIZUNO)
ミズノは、日本を代表する総合スポーツブランドで、野球用品も数多く販売しています。
そんなミズノが販売するグローブのサイズは、以下のように表記されています。
これらのサイズは、ミズノ独自のサイズ表記であり、具体的な長さは公表されていません。
そこで、所有しているミズノのグローブや、ネットで計測されている方の情報を集めてみたところ、
どうやらサイズが1つ変わるごとに、人差し指の先から土手までの長さが0.5cmずつ伸縮しているようです。
表にすると以下の通り。
サイズ 表記 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15N | 16N | 17N | 18N |
実際の 長さ | 28.0cm | 28.5cm | 29.0cm | 29.5cm | 30.0cm | 30.5cm | 31.0cm | 31.5cm | 32.0cm | 32.5cm | 33.0cm |
※メーカーが公表している数字ではありませんので、参考程度に扱いください。
ミズノで人気の坂本モデルはサイズ9なので28.5cm、外野手用で人気のイチローモデルは18Nなので野球規則上限の33.0cmということがわかります。
11サイズも豊富な展開をしているのは、選手にとってありがたいですね!
ZETT(ゼット)
ZETTは野球業界では知らない人はいないほどの、野球用品全般で有名なブランドです。
そんなZETTが販売するグローブのサイズは、以下のように表記されています。
これらのサイズは、ZETT独自のサイズ表記であり、具体的な長さは公表されていません。
そこで、所有しているZETTのグローブや、ネットで計測されている方の情報を集めてみたところ、
30.0cm以下のサイズは0.5cm刻みで、それより大きいサイズは1.0cm刻みとなっているようです。
表にすると以下の通り。
サイズ 表記 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
実際の 長さ | 27.5cm | 28.0cm | 28.5cm | 29.0cm | 29.5cm | 30.0cm | 31.0cm | 32.0cm | 33.0cm |
※メーカーが公表している数字ではありませんので、参考程度に扱いください。
ZETTで人気の源田モデルはサイズ4なので29.0cm、今宮モデルや吉川モデルもサイズ4なので、同じく29.0cmとなります。
ZETTで外野手用を検討されている場合は、サイズが1cm刻みであることに注意が必要です!
SSK (エスエスケイ)
SSKも日本では昔からある野球の老舗ブランドですね。
そんなSSKが販売するグローブのサイズは、以下のように表記されています。
これらのサイズは、SSK独自のサイズ表記であり、具体的な長さは公表されていません。
そこで、所有しているSSKのグローブや、ネットで計測されている方の情報を集めてみたところ、
ミズノと同じく、サイズが1つ変わるごとに、人差し指の先から土手までの長さが0.5cmずつ伸縮しているようです。
表にすると以下の通り。
サイズ 表記 | 5S | 5L | 6S | 6L | 7S | 7L | 8S | 8L | 9S |
実際の 長さ | 27.5cm | 28.0cm | 28.5cm | 29.0cm | 29.5cm | 30.0cm | 30.5cm | 31.0cm | 31.5.cm |
※メーカーが公表している数字ではありませんので、参考程度に扱いください。
SSKで人気の714型(戸郷選手・西選手などが使用)はサイズ6Lなので29.0cm、外野手用で定番の874型(大島選手・岡林選手・松本選手などが使用)はサイズ8Lなので31.0cmとなります。
SSKの外野手用グローブはやや小ぶりなので、外野手の方は注意しましょう!
アシックス (ASICS)
アシックスは野球のみならずスポーツ全般で有名なブランドで、特に日本人メジャーリーガーが使用している印象の強い。
しかしながら、2025年9月を目途に、シューズ以外の野球用品から撤退することが決定している。
そんなアシックスが販売していたグローブのサイズは、以下のように表記されています。
これらのサイズは、アシックス独自のサイズ表記であり、具体的な長さは少年用は非公表、一般用は表のとおりとなっています。
一般用グローブのサイズは、サイズが1つ変わるごとに、人差し指の先から土手までの長さが0.5cmずつ伸縮しています。
表にすると以下の通り。
サイズ 表記 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
実際の 長さ | 28.0cm | 28.5cm | 29.0cm | 29.5cm | 30.0cm | 30.5cm | 31.0cm | 31.5cm | 32.0cm | 32.5cm | 33.0cm |
エンゼルス時代の大谷翔平選手が使用していたAHPSO型はサイズ10なので31.0cm、巨人の丸選手モデルのAHGYM型はサイズ14なので33.0cmとなります。
ミズノと同じく豊富なサイズ展開が魅力のメーカーでしたが、野球グローブから撤退となり寂しいですね。
久保田スラッガー (Kubota Slugger)
久保田スラッガーは老舗の野球メーカーであり、守備にこだわりのある選手から特に支持が強いブランド。
そんな久保田スラッガーですが、グローブのサイズ表記は特にありません。
そのため、以下の表を参考にサイズ選びを行います。
少年用

一般用

それぞれのグローブに対して、具体的な長さは公表されていません。
また、この表は人差し指から土手までの長さだけでなく手の中(内袋)のサイズ感も加味しているということなので、説明が困難を極めています。
参考程度にいくつかのグローブのサイズを紹介します。
表の中心にあるM00型は28.0cm、不動の人気を誇るL7型は29.0cm、外野手用で最も大きいSPLは31.0cmでした。
上記のサイズはあくあmで参考ですので、久保田スラッガーのグローブを購入されるときは、店頭でサイズを確かめることをおすすめします。
海外メーカーのグローブサイズ表記について

続いて、海外メーカーのサイズ表記を確認していきましょう。
ローリングス (Rawlings)
ローリングスはアメリカ野球市場でのグラブシェアではトップを誇る有名ブランドです。
そんなローリングスが販売するグローブのサイズは、以下のように表記されています。
ローリングスは、アメリカでは主流のインチサイズで表記しています。
また、少年用のサイズについても公表されていますので、以下の表をご参照ください。
サイズ 表記 | SS | S | M | L | ||||
実際の 長さ | 26.7cm | 27.3cm | 27.9cm | 28.6cm | ||||
サイズ 表記 | 11.25 | 11.5 | 11.75 | 12 | 12.25 | 12.5 | 12.75 | 13 |
実際の 長さ | 28.6cm | 29.2cm | 29.8cm | 30.5cm | 31.1cm | 31.8cm | 32.4cm | 33cm |
少年用・一般用ともに、長さを明記しているのでわかりやすいですね。
ちなみに、岡本選手や宗選手が使用するNP6型は12インチなので30.5cm、鈴木誠也選手が使用しているB87MG型は12.25インチなので31.1cmとなっています。
アメリカでは長さをインチで計測する文化のため、cmに直すと「0.25インチ≒0.6cm」となりますので、覚えておくと便利です。
ウィルソン (Wilson)
ウィルソンはDUALテクノロジーや、スーパースキンなど、独自の技術を多く開発している、人気急上昇中のブランド。
そんなウィルソンが販売するグローブのサイズは、以下のように表記されています。
ウィルソンも、アメリカでは主流のインチサイズで表記しています。
また、少年用のサイズについても公表されていますので、以下の表をご参照ください。
サイズ 表記 | 10.75 | 11 | ||||
実際の 長さ | 27.3cm | 27.9cm | ||||
サイズ 表記 | 11.5 | 11.75 | 12 | 12.25 | 12.5 | 12.75 |
実際の 長さ | 29.2cm | 29.8cm | 30.5cm | 31.1cm | 31.8cm | 32.4cm |
少年用・一般用ともに、長さを明記しているのでわかりやすいですね。
ちなみに、コユニの定番グローブである86型は11.5インチなので29.2cm、ベッツ選手やヌートバー選手が使用していた50型は12.5インチなので31.8cmとなっています。
国内メーカーかたウィルソンに乗り換える時などは、サイズ感の違いを確認したから購入するようにしましょう!
メーカーによってグローブのサイズ表記が違う?!(比較表)

ここまでの調査結果をもとに、各メーカーのサイズ比較表を作成してみました。
大きさの数値を公表していないメーカーもいらっしゃるので、あくまで参考としてご活用ください。(クリックで拡大します)


まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで解説した内容をまとめると、
グローブのサイズ表記には共通のルールが存在しないため、各社バラバラのサイズ表記であることがわかりましたね。
メーカーごとに表記基準が異なるため、実際に試着して確認するのが最も重要です。
購入するときは、実物を触って、必ず自分の手で確かめてから購入しましょう。
また、オンライン購入する場合は、レビューを参考にするのも良いでしょう。
皆さんもぜひこの記事を保存して、グローブ探しに活用してください。