皆さんが使用しているグローブはどんな型ですか?
タテ型?ヨコ型?はたまた、ボックス型??
実はグローブの型ってたくさんあるんです!
そこで当記事では、野球グローブにおける「型」の種類や特徴を詳しく解説します!
まさか、グローブの型の特徴を理解せず、何となくで型をつけていませんか?!
ポジションやプレースタイルによって相性がありますので、理解を深めてグローブの型付けをしましょう!
グローブの型は、投手用では「ヨコ型」と「タテ型」の2種類。野手用では「スタンダード型」「ボックス型」「ひねり型」「当て捕り型」の4種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、よく吟味してからどの型にするか決めるのが大事です。
野球グローブの「型」とは
「型」の概要

野球グローブの「型」とは、グローブを握った時のグローブの形(動きのクセ)のことを言います。
グローブは、使用者の好みに応じて型を付けていくため、同じモデルのグローブでも、違う型のグローブに仕上げることができます。
型が違うだけで、野球グローブの使用感がかなり変化するため、型付けは重要な作業であると言えます。
次の項目から具体的な型の種類を解説していきます。
定番の型は6種類(投手:2種類 野手:4種類)!
2025年現在で定番となっている型の種類は、「投手2種類」と「野手4種類」の合計6種類に分類されます。
※これらは一般的に呼ばれている名称で、メーカーやショップによって呼び方が異なる場合もあります。
以降の項目にて、それぞれの型を詳しく解説していきます。
ピッチャー用グローブの型(2種類)

まずはピッチャー用(投手用)グローブの型を解説していきます。
ピッチャー用グローブで採用される型は、「ヨコ型(横型)」と「タテ型(縦型)」の2種類です。
それぞれに特徴とメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。
ヨコ型(横型)
ヨコ型の投手用グローブは、グローブを閉じた(ボールを補給した)時にグローブが横に長い形になることから、「ヨコ型」と呼ばれています。
グローブを開いた状態の「ヨコ型」

グローブを閉じた状態の「ヨコ型」

グローブを開いた状態だと指先が「への字」の形で、グローブを閉じた時には親指と人差し指が重なるイメージです。
ヨコ型のグローブは、以下の特徴があります。
ヨコ型のグローブを使用しているプロ野球選手では、パドレスの松井裕樹投手が代表的です。
ヨコ型のグローブを使用すると、右腕が遅れて出やすいため、腕の“しなり”を利用して投げたい投手や、サイドスローなどの横投げの投手におすすめの型です。
タテ型(縦型)
タテ型の投手用グローブは、グローブを握った(ボールを補給した)時にグローブが縦に長い形になることから、「タテ型」と呼ばれています。
グローブを開いた状態の「タテ型」

グローブを閉じた状態の「タテ型」

グローブを開いた状態だと指先が「U」を逆さまにした形で、グローブを閉じた時には親指と薬指・小指が重なるイメージです。
タテ型のグローブは、以下の特徴があります。
タテ型のグローブを使用しているプロ野球選手では、ドジャースの山本由伸投手が代表的です。
リラックスしたフォームで投球したい投手や、投球後の守備(フィールディング)を重視したい選手におすすめの型です。
内野手・外野手用グローブの型(4種類)

続いて内野手・外野手用グローブの型を解説していきます。
内野手・外野手用グローブで採用される型は、「スタンダード型」と「ひねり型」と「ボックス型」と「当て捕り型」の4種類です。
それぞれに特徴とメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。
スタンダード型
スタンダード型のグローブは、グローブの原型に逆らわず、最も動かしやすい位置で折り目をつけることから、「スタンダード型」と呼ばれます。
グローブを開いた状態の「スタンダード型」

グローブを閉じた状態の「スタンダード型」

グローブを開いた状態だとグローブの原型通りの形状で、グローブを閉じた時には親指と中指・薬指が重なるような形になります。
スタンダード型のグローブは、以下の特徴があります。
スタンダード型のグローブを使用しているプロ野球選手では、ジャイアンツの坂本勇人選手や、ホークスの今宮健太選手が代表的です。
クセのない動作を重視する選手や、特に好みはなくどんな型にするか悩んでいる方におすすめの型です。
ひねり型
ひねり型のグローブは、親指を固定した状態で残りの4本の指をかぶせるようにひねるため、「ひねり型」と呼ばれます。
グローブを開いた状態の「ひねり型」

グローブを閉じた状態の「ひねり型」

グローブを開いた状態だと親指付け根の折り目が浅くやや斜めに開いた形で、グローブを閉じた時には親指と人差し指・中指が重なるような形になります。
ひねり型のグローブは、以下の特徴があります。
ひねり型のグローブを使用しているプロ野球選手では、カープの菊池涼介選手が代表的です。
リラックスした状態で自然体なフィールディングを重視する選手におすすめの型です。
ボックス型
ボックス型のグローブは、土手に対して親指・小指がしっかり立っている状態が箱のような形状のため、「ボックス型」と呼ばれます。
なお、外野手用グローブの場合は、「パカパカ」という愛称で呼ばれることもあります。
グローブを開いた状態の「ボックス型」

グローブを閉じた状態の「ボックス型」

グローブを開いた状態だと親指・土手・小指が「コ」の字形で、グローブを閉じた時には親指と小指が重なるような形になります。
ボックス型のグローブは、以下の特徴があります。
ボックス型のグローブを使用しているプロ野球選手では、ライオンズの外崎修汰選手や、カープの秋山翔吾選手が代表的です。
確実な捕球を重視する選手におすすめの型です。
当て捕り型
当て捕り型のグローブは、グローブを板の様に使って捕球する”当て捕り”に最適な型であることから、「当て捕り型」と呼ばれます。
グローブを開いた状態の「当て捕り型」

グローブを閉じた状態の「当て捕り型」

グローブを開いた状態だと横に大きく開く形で、グローブを閉じた時には親指と人差し指の側面が触れるような形になります。
当て捕り型のグローブは、以下の特徴があります。
当て捕り型のグローブを使用しているプロ野球選手では、元ホークスの本多雄一選手が代表的です。
セカンドやショートでの守備に余裕が出てきた方や、捕球から送球までを早くしたい選手におすすめの型です。
当て捕りの紹介については、別の記事で解説しておりますので、興味がある方は読んでくださいね。
結局、どんな型にすれば良いの?

ここまでグローブの型の種類を紹介してきましたが、「結局はどの型が良いの?」と思いますよね。
これは一概にどの型が良いとは言い切れません。
大事なのは、グローブのモデルと、ポジション、プレースタイルなど、複数の視点で見極める必要があります。
可能であれば、チームの仲間にグローブを貸してもらい、実際にノックを受けてみるのが良いでしょう。
どうやって型を付けるの?

グローブをどんな型にしたいか決まったら、いざ型付けをしましょう。
型付けの方法は、以下の種類があります。
自分で型付けを行う場合は、「ノーマル型付」か「オイル型付」がメインになるかと思います。
もし、新品のグローブをすぐに使用したい場合は、「水もみ型付」や「湯もみ型付」、「スチーム型付け」がおすすめです。(柔らかくなりやすいため)
ただし、「水もみ型付」や「湯もみ型付」は、高度な知識と技術が必要で、失敗するリスクも高いです。
型付に不安がある方は、無理に自分で行わず、野球ショップに依頼しましょう!
型付け費用は掛かってしまいますが、理想通りの型に仕上がることを踏まえると、安い出費だと私は思います。
なお、グローブ型付に関する情報は別記事にまとめておりますので、そちらをお読みください。
まとめ
野球グローブの型の特徴が理解できましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
野球グローブの型は複数あります。
自分のポジションやプレースタイルに最適な型でグローブを仕上げてあげることで、守備のパフォーマンスが向上すること間違いなしです。
ぜひ、色んな型のグローブを触って、自分に合ったグローブの型を見つけてくださいね。