野球グローブの手入れブラシは、グローブを長く使い続けるためのメンテナンスに欠かせないアイテムです。
しかし、手入れブラシには種類があり、使い分けをしていない野球人もいるのではないでしょうか?
そこで当記事では、手入れブラシの種類と特徴、おすすめのブラシを詳しく解説します。
野球グローブをブラシで手入れすることで、グローブを良い状態で保つことができます。結果として良いプレーにつながるので、日常から手入れをしましょう。
野球グローブの手入れブラシは、グローブの汚れ落としや、ツヤ出しに使用します。ブラシの毛の種類によって得意なメンテナンスが変わりますので、特徴をよく理解して必要なブラシを購入しましょう。
手入れブラシの概要
手入れブラシとは
手入れブラシとは、野球グローブをメンテナンスする際に使用するブラシのことを指します。

様々な種類の獣毛もしくはナイロンを、木片に固定した形状をしています。
野球グローブの屈曲した形状に合うよう、縦に長く横が細い(長方形のような)形をしています。
多くの野球メーカーから販売されており、必ず1つは所持しておきたいメンテナンス用品です。
手入れブラシの役割
手入れブラシは砂埃を落とすだけでなく、様々な場面で役に立つアイテムです。
毛の種類にもよりますが、以下のような役割を持っています。
一度のグローブ手入れの流れで、何度も登場するのがブラシ。
ブラシ素材の違いによって向き不向きの作業がありますので、次の項目で詳しく解説していきます。
手入れブラシの種類と特徴

ここからは、手入れブラシの種類ごとに特徴を解説していきます。
現在主流の手入れブラシは、使用している毛(獣毛)の種類によって3つに分類されます。
それぞれに特徴とおすすめの使用用途があるので、自分に必要なものはどれか考えて購入しましょう!
豚毛ブラシ
豚毛ブラシに使われている豚の毛は、最もコシが強くて弾力のある素材です。
毛が太くしっかりとした立ち上がりが特徴で、グローブ磨きにおいては、汚れ落としやオイルを馴染ませる際に使用します。
ただし、繊細な仕上げには不向きなため、ツヤ出しには馬毛ブラシや山羊毛ブラシの使用がおすすめ。
価格帯は、3種類の中で最も安価。
馬毛ブラシ
馬毛ブラシに使われている馬の毛は、柔らかくてしなやかな素材です。
柔らかさと程よい弾力を兼ね備えており、革を傷つけにくいことから、軽い汚れ落としや艶出しに向いています。
ただし、豚毛と比較するとコシが少し弱いため、強い泥汚れや隙間に入った砂埃を払うには不向き。
価格帯は、3種類の中で中間。
山羊毛ブラシ
山羊毛ブラシに使われている山羊の毛は、最も柔らかく滑らかな肌触りの素材です。
高級紳士靴のメンテナンスでよく使用されている山羊毛のブラシですが、近年ではグローブ磨きでも使用されるようになりました。
毛が非常に細くて柔らかいため、グローブ磨きにおいては、仕上げのツヤ出しに使用します。
ただし、耐久性は低さとコシの弱さから、汚れ落としなどの強い作業には不向き。
価格帯は、3種類の中で最も高価。
ブラシは使い分けなきゃダメ?

ブラシには、向き不向きな作業があることを解説してきましたが、「ブラシって1つじゃダメなの?」と思いますよね。
それについて私の考えは、「予算に余裕がある方は用途に合わせて複数のブラシを所有するのがおすすめ」です。
理由としては、汚れ落としに使用したブラシで仕上げのツヤ出しに使用すると、再度汚れをグローブに戻してしまう可能性があるからです。
「せっかく綺麗にしたのに!」と嫌な思いをしないためにも、ブラシの使い分けを推奨します。
しかしながら、「事情によって1つしか購入できない!」ということもあるでしょう。
その場合は、馬毛のブラシを選びましょう。
馬毛であれば、豚毛と山羊毛の中間の硬さなので、汚れ落としやツヤ出しにも万能に対応できます。
なお、オイルの浸透が不安な方は、リキッドタイプのオイルを使用することで革に染み込みやすくできます!
ブラシ以外のお手入れアイテムを工夫することで、ブラシ1つでも綺麗に仕上げることが出来ますよ。
おすすめの手入れブラシ5選!

ここまでの解説を踏まえて、おすすめの手入れブラシ(およびブラシセット)を紹介します!
グローブ道がおすすめする手入れブラシは以下の5つです。
どれも1度は聞いたことのある有名メーカーの商品を厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
久保田スラッガー BL-1(豚毛)
豚毛ブラシでおすすめのアイテムは、久保田スラッガーの「BL-1」です。
BL-1は、大きめの平ブラシ形状で、汚れ落としとツヤ出しに使えると謳う豚毛ブラシ。
豚毛ブラシの相場は600~700円でありながら、BL-1は約1,000円と高いですが、
他社のブラシと比べて毛量が多く、しっかりと面でブラッシングできるのが魅力です!
また、野球用品の老舗メーカーである久保田スラッガーというのも信頼性が高いです。

ローリングス 磨けブラシ(馬毛)
馬毛ブラシでおすすめのアイテムは、ローリングスの「磨けブラシ」です。
磨けブラシは、細長い平ブラシ形状で、ツヤ出し用として販売されている馬毛ブラシ。
しかしながら、汚れ落としとしても問題なく使用できるので安心してください!
ローリングスは「超男前シリーズ」という人気のメンテナンス用品を製造しているメーカーなので信頼度がとても高いです。
馬毛なのに定価1,100円(税込)という安価でありながら、毛量も多くコスパが良いです!

ワールドペガサス ガツピカ!! 山羊ブラシ
山羊毛ブラシでおすすめのアイテムは、ワールドペガサスの「ガツピカ!! 山羊ブラシ」です。
ガツピカ!! 山羊ブラシは、細長い平ブラシ形状で、ツヤ出し用として販売されている山羊毛ブラシ。
とても柔らかい毛質と、圧倒的な密度によって、グローブの革を包み込むように磨くことが出来ます。
山羊毛の希少性から、定価1,980円(税込)と高価ですが、山羊毛ブラシにしか出せないツヤが出せますので、グローブの輝きを追求した方は手に入れましょう!

FIELD FORCE グラブブラシセット(豚毛・馬毛)
お得にブラシを揃えたい人は、FIELD FORCEの「グラブブラシセット」がおすすめ!
FIELD FORCEの「グラブブラシセット」は、豚毛と馬毛の小型平ブラシが2つセットで販売されています。
価格は定価1,760円(税込)で、バラバラに購入するよりお得です!
これから野球を始める方や、グローブお手入れ初心者の方におすすめのアイテムです。

ワールドペガサス ガツピカマルチブラシ(豚毛・馬毛)
お手入れブラシを複数所持するのが面倒な人は、ワールドペガサスの「ガツピカマルチブラシ」がおすすめ!
ガツピカマルチブラシは、持ち手つきの形状で、豚毛と馬毛が片面ずつについた2wayタイプ。
1つで汚れ落としと磨きができるので、持ち運びにも便利なアイテムです。
ただし、ブラシの範囲が狭いので、グローブ全体を磨くにはそれなりに疲れるので注意しましょう。

グローブを使ったら必ずブラシで砂埃を払おう!

ブラシを購入したら、日常的にグローブをブラッシングするようにしましょう。
練習後・使用後にブラシで砂埃を払うだけで、グローブの寿命が伸びます。
大事なグローブを1日でも長く使用できるように、意識しておこないましょう。
なお、日常のメンテナンスは、ブラッシングだけで十分です。
オイルを塗布すると、翌日の練習・試合までにオイルが乾かず、オイルと砂が混ざって余計にグローブが重たくなるリスクがあります。
オイルを使用するような本格的なメンテナンスは週に1回程度おこなうようにしましょう。
まとめ
野球グローブの手入れブラシの特徴が理解できましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
手入れブラシを適切に使うことで、グローブをより長持ちさせ、快適にプレーするための準備が整います。
ブラシは1つ1,000円ほどで購入できますので、必ず1つは持っておきましょう!
ぜひグローブに愛情を持って、ブラシでメンテナンスしてあげてくださいね。