野球グローブの手入れブラシは、グローブを長く使い続けるためのメンテナンスに欠かせないアイテムです。
しかし、手入れブラシには種類があり、使い分けをしていない野球人もいるのではないでしょうか?
そこで当記事では、手入れブラシの種類と特徴、おすすめのブラシを詳しく解説します。この記事を見れば、ブラシの使い分け方や、メンテナンスに最適なブラシを知ることができます!
野球グローブをブラシで手入れすることで、グローブを良い状態で保つことができます。結果として良いプレーにつながるので、日常から手入れをしましょう。
野球グローブの手入れブラシは、グローブの汚れ落としや、ツヤ出しに使用します。ブラシの毛の種類によって得意なメンテナンスが変わりますので、特徴をよく理解して必要なブラシを購入しましょう。
手入れブラシの概要
手入れブラシとは
手入れブラシとは、野球グローブをメンテナンスする際に使用するブラシのことを指します。

様々な種類の獣毛もしくはナイロンを、木片に固定した形状をしています。
野球グローブの屈曲した形状に合うよう、縦に長く横が細い(長方形のような)形をしています。
多くの野球メーカーから販売されており、必ず1つは所持しておきたいメンテナンス用品です。
手入れブラシの役割
- 汚れの除去
- 試合や練習中に付着した土や埃、汗などを取り除きます。
※グローブの革は汚れが残ると劣化しやすく、硬化やヒビ割れの原因になります。
- 試合や練習中に付着した土や埃、汗などを取り除きます。
- オイルのなじみを良くする
- メンテナンス時に使用するオイルやクリームを均一に広げ、革に浸透させやすくします。
- ブラシを擦った際の摩擦熱を利用して、オイルの浸透を助けます。
- 革のツヤ出し
- 定期的にブラシをかけることで革の自然なツヤを保ち、柔軟性を維持します。
手入れブラシの種類と特徴

手入れブラシは、形状や毛によって12種類に分類することができます。
それぞれに特徴とおすすめの使用用途があるので、自分に必要なものを購入すると良いでしょう。
ブラシの素材
- 豚毛ブラシ
- 豚の毛はやや硬めの素材で、砂埃はもちろん、泥汚れなどの少し頑固な汚れ落としも可能です。
- 日常的な汚れ落としには、豚毛のブラシを持っていれば安心です。
- 馬毛ブラシ
- 馬の毛はやや柔らかめの素材で、グローブの革を傷つけにくいです。
- オイルを馴染ませる際や、革のツヤ出しに向いています。
- 山羊毛ブラシ
- 山羊の毛は馬毛よりさらに柔らい素材で、最上級のツヤ出しにこだわる方におすすめです。
- 市場に多くない素材のため、豚毛や馬毛と比較すると高価です。
- ナイロンブラシ
- 合成繊維のナイロンは、耐久性があり、水気や湿気に強いのが特徴。
- 獣毛と比較すると硬い素材のため、グローブに傷が入らないよう優しくブラッシングするのが重要。
形状
- 大きめの平ブラシ
- 背面や捕球面などの広い面積を手早く掃除するのに便利です。
- 小型の平ブラシ
- 指の間や縫い目など、細かい部分の掃除に適しています。
- 持ち手付きブラシ
- 握りやすく、力を入れやすい設計で、長時間の使用に向いています。
ブラシは使い分けなきゃダメ?
ブラシは複数所持しよう。
予算に余裕がある方は、用途に合わせて複数のブラシを所有することをおすすめします。
なぜなら、汚れ落としに使用したブラシでメンテナンス後のツヤ出しに使用すると、再度汚れをグローブに戻してしまう可能性があるからです。
ブラシを分けることで、グローブを最高の状態にしてあげましょう。
1つだけならがおすすめ
事情によって、1つしか購入できない場合は、豚毛のブラシを選びましょう。
理由は、ブラシは圧倒的に汚れ落としでの使用が多いからです。
また、やや硬い素材ではありますが、グローブにダメージがいくほどの硬さではないため、磨き、ツヤ出しにも使用は可能です。
なお、馬毛が活躍するオイルの浸透は、リキッドタイプのオイルを使用することで不要になりますし、仕上げの艶出しはムートンやマイクロファイバーでも代用できることも、豚毛をおすすめする理由の1つです。
ブラシを使った手入れの方法

日常のメンテナンス(グローブ使用後)
- ブラシで汚れを落とす
- 練習や試合後、乾いた状態でグローブ全体をブラッシングします。
- 特に汚れが溜まりやすい縫い目や指の間を念入りに行いましょう。
日常のメンテナンスは、ブラッシングだけで十分です。
なぜなら、毎日オイルを塗布すると、翌日の練習・試合までにオイルが乾かない可能性があるからです。
オイルが乾いていないまま使用すると、オイルと砂が混ざって余計にグローブが重たくなるため注意しましょう。
本格メンテナンス(週に1度程度)
- ブラシで汚れを落とす(ナイロン or 豚毛がおすすめ)
- 練習や試合後、乾いた状態でグローブ全体をブラッシングします。
- 特に汚れが溜まりやすい縫い目や指の間を念入りに行いましょう。
- 豚毛ブラシだけで本格メンテナンスを行う場合は、汚れ落とし後にブラシについた汚れを雑巾等で拭き取りましょう。
- オイルをなじませる(豚毛 or 馬毛がおすすめ)
- 専用オイルやクリームを薄く塗布し、ブラシで革に馴染ませていきましょう。
- 広い範囲を磨くのではなく、小さな範囲でオイルを浸透させるように細かく磨くのがおすすめです。
- グローブのツヤ出し(馬毛 or 山羊毛がおすすめ)
- オイルが革に馴染んだ状態でブラッシングすると、徐々にツヤが出てきます。
- 革の表面を磨いて均すイメージで擦りましょう。
注意点
- 過度に強くブラッシングしない(革を傷つける恐れあり)。
- グローブの湿気を十分に取った後に使用する。
- 定期的にブラシ自体の掃除も行い、清潔を保つ。
ブラシを使ったメンテナンスは以上になります。
豚毛ブラシだけでもできますが、ブラシを使い分けると、よりグローブの輝きが増しますよ。
また参考ですが、ムートンを使用することで、グローブによりツヤを出すことができます。
ムートンについては、別記事にて解説します。
おすすめの手入れブラシを紹介(3選)

久保田スラッガー BL-1(豚毛)
- 大きめの平ブラシ形状で、汚れ落としとツヤ出しに使えると謳う豚毛ブラシ。
- 野球用品の老舗メーカーで、信頼性が高い。
FIELD FORCE グラブブラシセット(豚毛・馬毛)
- 小型の平ブラシ形状で、豚毛と馬毛の2つセット。
- コストパフォーマンスが高く、これから手入れを始める人におすすめ。
ワールドペガサス ガツピカマルチブラシ(豚毛・馬毛)
- 持ち手つきの形状で、豚毛と馬毛が両面についた2wayタイプ。
- 1つで汚れ落としと磨きができるので、持ち運びにも良いです。
選び方のポイント
- グローブの素材に合ったブラシを選ぶ
天然皮革のグローブには馬毛や豚毛のブラシが推奨されます。 - 用途に応じた形状を選ぶ
普段のケアには大きめのブラシ、細かい部分の汚れ落としには小型のブラシがおすすめです。 - メーカー推奨品を検討する
一部のメーカーはグローブ専用のブラシを販売しており、グローブの素材に最適化されています。
まとめ
野球グローブの手入れブラシの特徴が理解できましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
手入れブラシを適切に使うことで、グローブをより長持ちさせ、快適にプレーするための準備が整います。
ブラシは1つ1,000円ほどで購入できますので、必ず1つは持っておきましょう!
ぜひグローブに愛情を持って、ブラシでメンテナンスしてあげてくださいね。