近年では背面に穴(窓)がない投手用グローブ(クローズドバック)が少しずつ流行っています。
従来のグローブでは当たり前にある穴(窓)が無くなることで、どんな効果があるかご存知ですか?
そこで当記事では、大注目のクローズドバック(穴なしグローブ)について詳しく解説していきます!
クローズドバックのグローブは2025年から使用率が増えているグローブで、プロ野球にも一定数の愛用者がいます。
「クローズドバックを取り入れてみたい」とお考えの方はぜひ参考にされてみてください!
クローズドバックは、グローブの背面に穴が無いことで様々な影響があります。
メリットとデメリットの両面がありますので、自分の投球スタイルに合うか吟味してから購入しましょう!
クローズドバック(穴なしグローブ)の特徴

クローズドバックとは?
クローズドバックとは、その名の通り背面に指を出す穴が無いグローブのことです。
ライナーバック(ファストバック)をベースに作られており、背面に穴が無いためシンプルな見た目をしています。

クローズドバックは小指2本入れ仕様
「人差し指を外に出さないと、捕球する時に痛いんじゃ無いの?」と思われた方、安心してください。
クローズドバックのグローブは基本的に小指2本入れ設計になっています。
そのため、グローブのポケットになる部分には指が通っておらず痛くありません!
標準的なグローブより重量感がある
一般的な背面に窓があるグローブに比較して、クローズドバックのグローブは重い傾向にあります。
クローズドバックでは、使用している革が多い(面積が広い)ため、どうしても重くなってしまいます。
グローブの重みを利用して反動で投げるスタイルの人にはメリットになりますが、
コントロール重視で操作性の良いグローブが好みの人には、相性が悪い可能性があります。
クローズドバック(穴なしグローブ)を使うメリット

クローズドバックのグローブを使用するメリットは、大きく分けて次の2つです。
- 抜群のフィット感
- 型崩れしにくい
メリット1「抜群のフィット感」
クローズドバックのメリット1つ目は、「抜群のフィット感」です。
グローブ背面の全てが革で覆われているため、グローブを装着した時に手の甲全体を包み込んでくれます。
グローブと手の設置面積が増えることで、投球動作時に手がグローブの中でズレなくなり、ピッチングに集中することができます。
手と一体化する感覚が好みの選手に向いていると言えます。
メリット2「型崩れしにくい」
クローズドバックのメリット2つ目は、「型崩れしにくい」ことです。
本来のグローブでは、背面に窓があることによってグローブの屈曲性が高まり、閉じ方にある程度の自由度が生まれます。
しかし、クローズドバックは背面に穴が無いことで、良くも悪くもグローブの動きが制限されます。(※グローブの動きが制限されるデメリットは次の項目で解説します。)
それにより、グローブの開閉動作が必ず毎回同じになることで、グローブの型が崩れにくくなります。
グローブの型崩れは投球にも悪影響を及ぼすため、型崩れしないグローブは大きなメリットになります。
クローズドバック(穴なしグローブ)を使うデメリット

クローズドバックのグローブを使用するデメリットは、大きく分けて次の2つです。
- 型が限定される(タテ型のポケット深め)
- グローブ内が蒸れやすい
デメリット1「型が限定される」
クローズドバックのデメリット1つ目は、「型が限定される」ことです。
動きが制限されることで「型崩れしない」というメリットを前述しましたが、裏返しとして、それ以外の動きが出来ないことがデメリットになります。
クローズドバックは背面に窓がないことやグローブの形状、コユニ仕様という面から、必然的にポケット深めのタテ型になります。
そのため、ヨコ型が好みの人とは相性が悪いです。
デメリット2「グローブ内が蒸れやすい」
クローズドバックのデメリット2つ目は、「グローブ内が蒸れやすい」ことです。
背面に窓が1つもないため、グローブ内の通気性は最悪。
そのため、グローブを装着時に汗をかいてしまうと、グローブ内が蒸れやすいです。
夏の暑い時期や汗をかきやすい体質の方は、フィット感と通気性のどちらを優先するかよく吟味しましょう。
使用しているプロ野球選手

2026年2月時点で、クローズドバックのグローブを使用しているプロ野球選手を紹介します。
松本裕樹投手(福岡ソフトバンクホークス)
福岡ソフトバンクホークスで勝利の方程式の一角を担っている松本裕樹投手もクローズドバックのグローブを使っています。

松本投手は、最速155km/hのストレートに加え、スライダーとフォークを武器に三振を取るピッチャーです。
そんな松本投手の使用グローブは、SSKの714型です。(2026年からオーダー対応)
2020年頃からクローズドバックのグローブを使用し続けており、日本プロ野球界におけるクローズドバックのパイオニアと言っても過言ではないでしょう。
小川泰弘投手(東京ヤクルトスワローズ)
東京ヤクルトスワローズで長年先発ローテに名を連ねている小川泰弘投手もクローズドバックのグローブを使っています。

小川投手は、ダイナミックな投球フォームから、多彩な変化球をコントロール良く投げて打たせるピッチャーです。
そんな小川投手の使用グローブは、ローリングスのGH3PRJ205FBです。
2022年頃からクローズドバックを使用しており、メジャーリーガーのような投球フォームにすごく似合ってますね!
田口麗斗投手(東京ヤクルトスワローズ)
東京ヤクルトスワローズでリリーフやクローザーとして活躍している田口麗斗投手もクローズドバックのグローブを使っています。

田口投手は、ムードメーカー的な人柄に加えて、制球力抜群の速球と切れ味鋭いスライダーを武器に打ち取るピッチャーです。
そんな田口投手の使用グローブは、おそらくミズノ の田口麗斗モデル(1AJGH73350)をベースに特注で作られているのだと思います。(オーダー未対応)
クローズドバックの使用を始めた2023年には33セーブを記録するなど、グローブと共にまだまだ進化していくことでしょう。
まとめ
クローズドバック(穴なしグローブ)の魅力が伝わりましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
クローズドバック(穴なしグローブ)はシンプルな見た目とは異なり、特徴(クセ)のあるグローブです。
まだまだ既製品の個数が少ないために、クローズドバックを試す機会が少ないと思います。
いきなりオーダーするのが不安な方は、少し様子見をされても良いかもしれませんね。
▶クローズドバック以外のバックスタイルが知りたい人は、『グローブのバックスタイル一覧|見た目・フィット感・操作性の違いを解説』を確認してね。