世界を驚かせる“二刀流”・大谷翔平。
2024年シーズンでは、メジャー史上初「50-50」の達成や、メジャーリーグでの通算ホームラン数が松井秀喜を抜いて日本選手最多となるなど、伝説的な1年となりましたね。
そんなスーパーヒーローが使用しているグローブは、どんなグローブなのか知りたい人も多いのではないでしょうか?
本記事では、大谷翔平選手がこれまで使用してきた歴代グローブのメーカー・特徴を徹底解説。
さらに、「同じグローブを使いたい!」という方のために、同型モデルや再現方法も詳しく紹介します。
あなたも大谷選手のように、“最高の相棒”と共にフィールドに立ってみませんか?
大谷翔平選手は、高校生時代にローリングス、プロ野球時代にアシックス、そして現在はニューバランスのグローブを使用しています。現在使用しているニューバランスのモデルは市販されていませんが、過去のモデルは市販化されていますので、見かけた際には是非手にとってみましょう!
大谷翔平とは|二刀流を体現する世界的スーパースターのプロフィール
大谷翔平選手は、岩手県出身のメジャーリーガーで、投手と打者の両方をこなす「二刀流」として知られています。
今更、説明がいらないほど誰もが知っている大谷翔平選手ですが、念のためここで簡単に紹介させていただきます。
基本プロフィール
経歴と主な実績
花巻東高校に在籍していた、高校3年生の夏に岩手大会の準決勝で、アマチュア野球史上初めて最速160km/hの球速を計測するなど、学生時代から注目を集めていました。
高校卒業後は、メジャーリーグ挑戦を明言していたものの、北海道日本ハムファイターズからドラフト指名を受け入団。
当時は物議を醸した二刀流としてのプロ生活をスタートさせました。
その後、2018年にメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、日本人選手では史上4人目となる「ア・リーグ最優秀新人選手賞」を受賞しました。
2023年では記憶に新しいワールド・ベースボール・クラシックにて、日本を優勝に導き、自身もMVPを受賞しました。
2024年にはロサンゼルス・ドジャースに移籍し、契約金は10年総額7億ドル(約1015億円)と言われています。
日本だけでなく、世界中から愛される野球選手です。
アマチュア(高校):ローリングス|超高校級選手の成長を支えた”原点”
既に注目を集めていた高校生時代に大谷翔平選手が使用していたグローブは、ローリングスでした。
ローリングスのロゴが懐かしいですね。

詳細な型番やモデルは公表されていませんが、投手用では標準的な設計に見えます。(大谷選手が大きいので相対的に小さく見えます)
カラーリングはシンプルなブラック一色。
背面はライナーバックスタイルで、指カバーがついています。
余談ですが、黒のライナーバックといえば、同じ「東北の雄」であるダルビッシュ選手をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
意図的に合わせたのかは不明ですが、どこかリスペクトを感じるような気がしています。
プロ1〜9年目(メジャー5年目):アシックス|ともに成長した”相棒”
プロ野球選手になった2013年~2022年にかけて、大谷翔平選手が使用していたのがアシックス。
日本ハム時代からエンゼルス移籍後の投手用モデルまで、長く愛用し続けました。

「大谷選手といえばアシックス!」と思われている方も多いのではないでしょうか。
実に9年間の間、毎年デザインを変えており9パターンのグローブを使用していました。
この中でも、メジャー挑戦1年目に当時所属していたエンゼルスカラーをモチーフにした「ARPSO-19」モデルは、とてつもない人気ぶりで店では完売が続出したそうです。

しかし、残念ながらアシックスは「収益性の低下」を理由に、2025年9月にグローブ市場から撤退しました。
アシックスの人気は、大谷選手が押し上げたといっても過言ではないでしょう。
プロ10年目(メジャー6年目)~現在:ニューバランス|”心機一転”新たな出航
そして2023年のシーズンから、大谷翔平選手が選んだのはニューバランス(NB)のグローブ。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023では、優勝の瞬間に投げられたことも印象的でしたね。
「ニューバランスがグローブを作っているなんて知らなかった!」という人も多いと思います。
実は、ニューバランスのグローブを使用しているのは、世界中で大谷翔平選手ただ一人。
ニューバランス社のスタッフも「ショウヘイ以外に我が社のグラブを提供する予定はない。彼はスペシャルな存在だ」と話しています。(引用:東スポWEB - 大谷翔平「世界唯一」ニューバランスグラブの秘密 ウィルソン社と共同製作だった!)
デザインはブラウンを本体カラーに、ブラックとホワイトを加えた落ち着きのあるカラーリング。
ベルト部の特徴的な形は「アーチフィッター」と呼ばれ、人差し指を出したときにバンド部が触れることによってフィット感が向上する仕組みとなっています。
アシックス時代は毎年のようにデザインを変更していましたが、ニューバランスになってからデザインは変更されていません。
この一本を手にした大谷投手は、MLBでも数々のタイトルを受賞し、まさに”黄金期”を迎えています。
大谷翔平と同じグローブを使いたい!|同型グローブ・販売情報まとめ
「大谷翔平と同じグローブを使いたい!」そう思う方のために、各モデルを再現するためのコツと入手情報をまとめました。
▼ ローリングス期を再現する場合(花巻東時代モデル)
現在ローリングスからは、人差し指を出すタイプのライナーバックは製造されていません。(指が出せないファストバックモデルはあるようです。)
そのため、ローリングスのグローブをオーダーで再現するという方法になります。
ロゴマークが旧モデルのため完全再現ではありませんが、ラベル以外は再現可能です!
▼ アシックス期を再現する場合(日本ハム・エンゼルス時代モデル)
残念ながらアシックスは「収益性の低下」を理由に、2025年9月にグローブ市場から撤退したため、新品を手に入れることは極めて難しくなりました。
手に入れる方法としては、過去に販売されていた規制品などを中古で手に入れるしかありません。
既に廃盤のため、状態によってはプレミア価格がついている場合がありますが、根気強く探していきましょう。
なお、中古品のグローブを購入するなら、「メルカリ」が出品数も多くおすすめです!
「大谷翔平 グローブ」や、「ARPSO-19」などで調べてみましょう。
▼ ニューバランス期を再現する場合(ドジャース時代モデル)
大谷選手が現在も使用しているニューバランスのグローブですが、残念ながら市販されていません。
そもそもニューバランスからグローブ自体の販売がされておりませんので、早く商品化を待つばかりです...。
ただし、とてもそっくりなグローブなら、ウィルソンから販売されています。
その名も「SA17」。(SAはグローブ開発に携わった麻生茂明氏のイニシャル、17は大谷選手の背番号)

「なぜウィルソンなのにそっくりなの?」という疑問については、実はニューバランス社は「製作をW社(ウィルソン)と共同で行った」からなんです。(引用:東スポWEB - 大谷翔平「世界唯一」ニューバランスグラブの秘密 ウィルソン社と共同製作だった!)
そのため、ロゴマークこそ違いますが、実質これが「大谷モデル」なんです。
なおオーダーで完全再現したい場合は、以下に注意しましょう。
詳しくは、「【再現ガイド】大谷翔平モデルのグローブはウィルソンでオーダーしよう|SA17型をベースに再現する方法」で解説していますので、ぜひ読んでください。
まとめ
大谷翔平選手が使用してきた野球グローブが理解できましたでしょうか。
ここまで解説した内容をまとめると、
2024年シーズンで使用していたニューバランスのグローブは市販化されていませんが、いつの日か大谷選手モデルのグローブが発売されるのを期待して待ちましょう。
そして、2025年シーズンは投手復活も現実的になっています。
どんなグローブでマウンドに立つのか、はたまたWBCを制した同じグローブで帰ってくるのか。
2025年シーズンも大谷選手を応援しましょう!
