野球グローブはモデルによって形状が違います。それによって、ボールをしっかり掴む場所(いわゆるポケット)の深さに差ができます。
当記事では、ポケットの深さによる型の違いや影響について詳しく解説します。
この記事で解説していることを理解すれば、自分のプレースタイルに合ったポケットの深さがわかります。
グローブのポケットは、捕球から送球にも影響を与えます。それぞれの特徴を理解して、ポケットの浅いグローブと深いグローブのどちらが自分に合っているか見極めましょう。
グローブのポケットが浅いほど送球までの動作がスピーディになり、ポケットが深いほど確実な捕球ができます。自分のプレースタイルや、ポジションによって選択するのが良いでしょう。
野球グローブのポケットとは
野球グローブのポケットは、捕球したボールが収まる部分のことを指します。

主にウェブの下の部分を指しますが、その形状や深さはポジションやプレイスタイルに応じて設計されています。
ポケットの形状は型付けによっても変わりますので、プレイヤーの好みに応じて若干の調整が可能です。
ポケットはグローブの性能や使いやすさにも大きく影響を与えますので、それぞれの特徴を見ていきましょう!
ポケットが浅いグローブを解説

まずは、ポケットの浅いグローブの特徴を解説します。
ポケットが浅いグローブの特徴
ポケットが浅いグローブには、以下のような特徴があります。
浅いグローブ

このようなグローブは、捕球から送球までの動作を早くしたい選手に多くみられます。
守備の上級スキルとも言える「当て捕り」をする選手にとっては、必ずと言って良いほど浅いグローブを使用していますね。
ポケットが浅いグローブのメリット
グローブのポケットが浅いことで、以下のようなメリットが受けられます。
- 捕球から送球までのスピードが速くなる
- ポケットが浅いグローブは、ポケットが深いグローブよりもボールがポケットに入り込む距離が短いため、瞬時にキャッチして送球体勢に移れるのが特徴です。
- 守備の上級スキルである「当て捕り」が出来れば、握り換えのスピードが格段に上がる。
- ダブルプレーに適している
- 特にセカンドやショートでのダブルプレーでは、ボールを素早く取り出して送球する必要があります。ポケットが浅いグローブはこの動作を円滑にします。
- 手のひら感覚が強い
- ポケットが浅いグローブは、実際の手のひらに近い感覚でボールを握ることができます。これにより、キャッチミスが減り、安定した守備が可能になります。
基本的には、浅いグローブは内野手の方が恩恵を受けやすいと言えるでしょう。
キャッチャーや外野手は、握り換えを重視したい場合に浅いグローブを取り入れると良いでしょう。
ポケットが深いグローブを解説

次にポケットの深いグローブの特徴を解説します。
ポケットが深いグローブの特徴
ポケットが深いグローブには、以下のような特徴があります。
深いグローブ

このようなグローブは、しっかりと捕球することを重視した選手に多くみられます。
近年流行している「コユニ(小指2本入れ)」に対応したグローブは、必然的に深めのグローブになります。
ポケットが深いグローブのメリット
グローブのポケットが深いことで、以下のようなメリットが受けられます。
- ボールをしっかりとキャッチできる
- ポケットが深いことで、キャッチ時にボールがグローブにしっかり収まりやすくなります。
- また、捕球後にボールがグローブからこぼれるリスクが減るため、アウトにする確実性が向上します。
- 衝撃を吸収しやすい
- ポケットが深い分、捕球時の衝撃をグローブ全体で分散しやすいです。これにより、手への負担が軽減されます。
- ピッチャーの投球グローブでも有効
- ピッチャー用のグローブでは、深いポケットがあると握りを隠しやすく、打者に投球の種類を読まれにくくなります。
捕球の安定感が向上する一方で、握り換えが若干遅くなるとして、内野手では敬遠されてきた深いグローブですが、
近年、打球速度が速くなったことにより、しっかりと捕球できる深いグローブを使用する内野手も増えてきました。
現在では、ポジションを問わず深めのグローブの需要があるようです。
浅いグローブと深いグローブはどっちがいいの?
結局のところ、「浅いグローブと深いグローブはどっちがいいの?」という疑問に関して、
浅いグローブと深いグローブは表裏一体なので、一般的にどちらが優れているといった解答はありません。
しかし、自分のプレースタイルと照らし合わせることで、どちらと相性が良いかは判断できます。
浅いグローブと深いグローブのそれぞれと相性が良いパターンを考えてみましたので参考までにどうぞ。
上記のパターンはあくまで一例です。
グローブを購入する際には自分のプレースタイルを見つめ直して、複合的に考えるのがポイントです。
浅いグローブと深いグローブのどちらが、自分の守備能力を助けてくれるか想像してみましょう!
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで解説した内容をから、以下のようにポケットを選ぶと良いでしょう。
例えば、外野手はフライやライナーをしっかりキャッチするために深いポケットを好む一方、内野手は素早いプレイのために浅いポケットを好む傾向にあります。
しかし、「外野手は絶対にポケットが深くないとダメだ」「内野手はポケットが浅いグローブしかダメ」といった決まりはありません。
ポケットの選択は守備能力に直結するので、自分のポジションやプレイスタイルを考慮して選ぶと良いでしょう!