新しいグローブを手に入れると、野球へのモチベーションが上がりますよね。
「毎年グローブを買い替えて気分一新したい」そんな草野球プレーヤーにこそ、即戦力グローブがおすすめ!
「即戦力グローブって初心者向けでしょ!」なんて偏見していたらもったいない。
そこで本記事では、主要4ブランドの即戦力モデルを徹底解説します!
お得にグローブを買い替えて、野球人生を楽しみましょう!
「即戦力グローブ」は、柔軟性のあるレザーと特殊な加工によって、新品からボールがキャッチできるのが特徴です。
比較的安価で販売されており、20,000円以下で購入できるのも魅力です。
即戦力グローブとは
即戦力グローブの概要

即戦力グローブとは、各メーカーから販売されている「買ってすぐ使える」をテーマにしたグローブシリーズ(グレード)の愛称。
以下のシリーズが即戦力グローブと呼ばれています。
これらのシリーズは、これから野球を始める初心者の方から、週に1回の草野球などのライトな層に向けて展開されています。(もちろん上級者が使用しても問題はありません。)
即戦力グローブの最大の魅力は、この時代に比較的安価な20,000円以下で購入できることです!
即戦力グローブが「お得」な理由
即戦力グローブがお得なのは、理由があります。
- 海外製
- 即戦力グローブの多くは、海外の工場で作られています。
- 人件費が日本より安い国で生産することで、コストカットをしています。
- 安価なレザー(革)を使用
- 最上位グレードのレザーと比較すると、ハリが弱いものや、小さな傷やシワがある場合もあります。
- ただし、軟式野球においては、ハリ感よりも馴染みやすさが重要なため、大きなデメリットではないでしょう。
- 芯材が安い
- 親指・小指・土手に入っている芯材が、糸くずを圧縮して固めたパットンを使用している場合があります。
- パットンは柔らかく安価な素材のため、即戦力グローブに採用されやすいです。
- 企業努力
- 少しでも安く提供できるように、グローブ製造以外でも、様々な企業努力をされています。
これらのコストカットはしているものの、グローブの使用感が悪いのかと言うとそんなことはありません。
もちろん上位グレードのグローブの方が質は高いですが、「お得」を求めるのであれば、即戦力グローブも検討する価値はあると思います。
なお、高いグローブと安いグローブの違いを詳しく知りたい方は、別の記事で解説していますので、こちらをチェックしてください。
【ブランド別】即戦力グローブの特徴を解説
各メーカーが販売している即戦力グローブを、特徴を交えながら解説していきます。
生産国 | グローブ価格 | |
---|---|---|
ウィルドライブRED-力- (ミズノ) | フィリピン | 19,800円(税込) |
ウィルドライブBLUE-テクニック- (ミズノ) | フィリピン | 17,600円(税込) |
ウイニングロード (ZETT) | ベトナム | 18,700円(税込) |
ウインドリーム (SSK) | 中国 | 16.500円(税込) |
ハイパーテックR2G (ローリングス) | ベトナム | 18,700円(税込) |
ハイパーテックCOLOR (ローリングス) | ベトナム | 19,250円(税込) |
ハイパーテックMLB TEAM (ローリングス) | ベトナム | 20,900円(税込) |
ミズノ:ウィルドライブ(RED・BLUE)
野球の最大手メーカーであるミズノからは、ウィルドライブ(WILL DRIVE)シリーズが即戦力グローブとしてラインナップされています。


ウィルドライブシリーズは、「RED-力-」と「BLUE-テクニック-」の2種類展開されており、それぞれにコンセプトも異なります。
ウィルドライブ RED -力-
ウィルドライブREDは「しっかり感のある皮革で、強打者にも捕り負けない」がコンセプト。
ハリ感は他社の即戦力グローブを含めても、群を抜いています。
やや硬さがあるため、買ってすぐ試合に出ることはできませんが、何度か揉むことで馴染んできます。
価格は19,800円と最も高いですが、コスパは非常に良いグローブです。
より本格的なグローブに近いものを選びたい人には、ウィルドライブREDがおすすめ。

ウィルドライブ BLUE -テクニック-
続いて、ウィルドライブBLUEは「柔らかく手に馴染みやすい皮革でスムーズな捕球へ」がコンセプト。
こちらは初めから柔らかく仕上げられており、買ってすぐに使用できる、まさに即戦力グローブ。
小指付近のヒンジが特殊な形状になっており、握力が弱い人でも握りやすくなっています。
価格は17,600円で、REDより2,000円ほど安く購入できます。
これから野球を始める方で、まずは王道グローブの型を知りたいと言う方は、ウィルドライブBLUEがおすすめ。

ZETT:ウイニングロード
絶大な人気を誇るZETTからは、ウイニングロード(Winning Road)シリーズが即戦力グローブとしてラインナップされています。

ウイニングロードは低価格ながら、「高い操作性と本格的な外観」を重視したシリーズ。
メーカーサイトでは、中学生に訴求するようなポップもありますが、社会人でも問題なく使用できます。
全グローブに共通して、ボックス型構造と手口逆巻き仕様(一塁手用除く)が特徴的です。
また、背面通しも施されており、強い打球にも負けない工夫がされています。
価格は18,700円で、即戦力グローブでは平均的な価格です。
「品番:BRGB33510R」は源田モデルをアレンジしたものになっていますので、気になる方は要チェック!

SSK:ウインドリーム
玄人から支持されている印象のSSKからは、ウインドリームシリーズが即戦力グローブとしてラインナップされています。

ウインドリームは、「手に取っていただきやすい価格帯」がコンセプト。
価格が16,500円で、他社と比較して最も安い価格設定となっています。
ウインドリーム専用レザーと呼ばれる、耐久性と柔軟性をあわせ持ったシボ革が特徴。
また、ツートンカラーのグローブも定番品として販売されており、オシャレなグローブが低価格でゲットできますよ。

ローリングス:ハイパーテック
近年、プロ野球での普及率が上昇中のローリングスからは、ハイパーテック(HYPER TECH)シリーズが即戦力グローブとしてラインナップされています。



ハイパーテックシリーズは、「R2G」と「COLORS」と「MLB TEAM」の3種類展開されており、それぞれにコンセプトも異なります。
HYPER TECH R2G
HYPER TECH R2Gは「R2G(READY TO GO!)即使用を可能にするSoft Break-in仕上げ」がコンセプト。
土手芯に切り込みを入れた「ハイフレックスパッド」や、小指側のヒンジを加工した「イージーヒンジ」と言った様々な特殊加工がされています。
その他にも、ローリングスで人気な「フィンガーシフト設計」や「デュアルパームテック」、「Vパッド」など、ローリングスの技術がてんこ盛り。
さらに、上位グレードと同じモデルも多数ラインナップされています。
それでいて、価格は18,700円(税込)なので、相当コスパが良いシリーズです。
将来的にローリングスの上位グレードも考えている人は、お試しグローブとして最適解です!

HYPER TECH COLORS
続いて、HYPER TECH COLORSは、海外メーカーならではといった原色系のカラーで、ド派手なデザインが特徴的。
R2Gシリーズと同様に、「ハイフレックスパッド」や、「イージーヒンジ」、「デュアルパームテック」、「Vパッド」と言った機能が採用されています。
R2Gと異なる点としては、モデルの種類がオールラウンド用や基本形のみと少ない点には注意。
価格は19,250円からで、複数カラーのデザインと言うこともあり500円ほどアップしています。
癖がないモデルばかりですので、オーダーグローブのような派手なデザインを使いたい方におすすめです!

HYPER TECH MLB TEAM
続いて、HYPER TECH MLB TEAMは、メジャーリーグベースボール(MLB)公認チームモデルのデザインが施されています。
カラーリングは、ドジャース、パドレス、ヤンキース、アスレチック、レッドソックスの5種類。
ただし、他2シリーズの異なり、「ハイフレックスパッド」等の機能は採用されていないので注意しましょう。
価格は20,900円からと、やや高めな価格設定ですが、MLB公認と言う価値を考えればお得です!
球団のロゴマークもデザインされているので、MLB好きにはこれ一択。

即戦力グローブの注意点

即戦力グローブは安くてコスパが良いことをお伝えしてきましたが、もちろん安いからには注意するポイントもあります。
もし、「即戦力グローブを買おう!」と考えている人は、以下の注意点を理解しておきましょう。
即戦力グローブで最も注意が必要なのが、耐久性です。
ミズノのミズノプロや、ZETTのプロステイタスなどの最上位グローブと比較すると、どうしてもヘタりが早いです。
見た目に関しては、私の主観ですが、使用していればどうせ汚れたり傷が入ったりするので、あまり気にしなくていいかなと思います。
まとめ
今回は、各メーカーから販売されている「即戦力グローブ」について解説してきました。
ここまで解説した内容をまとめると、
各メーカーの最上位グレードと比較すると品質は劣ってしまいますが、
その分、安く購入できて、頻繁に買い替えることで、野球へのモチベーションが上がるなら「即戦力グローブ」ありだと思います!
新しいグローブで野球人生を楽しんでいきましょう!